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雨なGW

雪や雨のせいで、予定していたクライミングもほどほど、山スキーも断念しての家でまったりな連休

我が家で友達と七輪でBBQをし
ギョウジャニンニクのしょうゆ漬けをつくり
稚内でロシア料理を食べる

味のよくしみ込んだシャシュリークや、あまり日本人の好みに迎合していないボルシチを食べながら、
また近いうちにロシアでの調査を再開したいなと思うのでした







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Japan-Norway Arctic Science and Innovation Week 2016

気候変動の影響を受けやすいとされている北極圏での研究や環境教育について、日本とノルウェーのコラボレーションを活発化させる目的で表題のイベントが開かれます。6月2〜3日で、日本とノルウェー両国から環境科学全般に関する幅広い分野の専門家が集まり講演をします。



http://injapan.no/arctic2016/

私も、3日に土壌凍結が土壌の炭素動態や植物へ及ぼす影響についてお話します。

Title: Soil freezing shapes the vegetation patterns and soil carbon dynamics in arctic tundra: ecological implication for the consequence of climate change
(邦題: 北極圏ツンドラにおいて土壌凍結が形作る植生のパターンと土壌炭素動態: 気候変動による影響についての生態学的な示唆)

貴重な機会ですので、今後の北極圏での研究の方向性について幅広い視点から考えるきっかけにしたいと思います。
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Launched!

新年度となり学生2名を迎えました!

興味を共にする学生たちと、オリジナリティのある研究をしていきたいと思っています。


 
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天塩研究林 利用者セミナー

冬の道北ー雪に埋もれる建物の中で、静かに籠るのかと思いきや、調査にイベントにと忙しい日々を送っていた。

まずは、もう先月のことになってしまった恒例の研究林利用者セミナー。
毎年、年度末に当林で研究をしてくれた人に集まっていただき、研究成果を報告してもらう。

木、草、菌、土、水、そして森の近くにいる人々。この場を舞台にした、様々な視点での研究。
研究対象やアプローチの仕方がどうしても似てくる学会での発表とはまたひと味違う、色々な視点から天塩研究林についての話が聞け、この森の面白さがまた一段とわかる。



そんなこのセミナーが学生の頃から大好きで、今年も楽しませてもらった。


セミナーの翌日はエクスカージョンとして冬の研究林を散策。
青空の下、慣れない山スキーをはいて新雪の森にはいる。



背景には敏根知山。


途中では枯れ木をみつけ、山での火の起こし方を教えてもらったり。





森の美しさを見た後は、森での人の生業を見るため、研究林内の冬山造材の現場を見学。



木の伐採現場って普通の人はなかなか普段見る事が無いと思う。しかも、道北では主に雪の積もった冬に木を切る。
「木を切る」単純そうにみえるその行為に必要な木こりの技を、色々と教えてもらった。

ホスト役である私がとても楽しかったが、願わくば、皆さんにも実り多き時間であれば。

また来年、この森で会いましょう。




 
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寝過ごす

札幌からJRに乗っての帰り道、一駅、寝過ごした。

駅弁がわりに大丸で日替わり弁当を買い、さらに欲張って飲茶セットも食べてしまったのがまずかった。
腹が一杯になって、脳みそに血が行かなくなり、4時間ほどもあるはずの旅程はほとんど爆睡。下車するはずの天塩中川駅を窓越しにみても、ぼーっとして一瞬そこがどこかわからなかったほどだ。

道北で一駅、特急で寝過ごすということは、埼玉の各駅停車で寝過ごすというのとは訳が違う。
駅間の距離もだし、たどり着いた先には何も無い。

しかも乗っていたのは最終便だったので、もう元には戻る列車は無い。タクシーも無い訳ではないが、かなりの出費になりそうだ。

さて、どうしたものか。知人に電話をしたら、夜にも関わらず助けに来てくれるかもしれない。ただ翌日は日曜日だし、人様に迷惑をかけてまで急ぐ必要も無いだろうと、電波が途切れがちな携帯で次の幌延駅前の旅館を急いで予約した。

急な宿泊だから部屋は冷えきっていたけど、ストーブを抱えるようにして、テレビでサスペンスを見ながらのんびり過ごした。


翌朝、6:15分幌延発の鈍行列車で来た道を戻る。

何度も車道からみている景色も、凍り付いた電車の窓からみるとまた違ったものにみえる。
「へえ、こんなところにも家があったんだ」

電車には名寄まで行くというおばさんと2人だけ。

おばさんは、長靴をはいて走ると蒸れてこまること、生まれも育ちも幌延で札幌へすら数度しか行った事がないこと、旦那さんの看病で6年も名寄と幌延の間をこの列車に乗って通った事、そしてダイヤ改正でこの便が近いうちになくなってしまうことなど話してくれた。

窓の向こうでパンケ山が朝焼けにひかっているのが目に入り、45分の行程が終わりに近づいた

自分すむ町のすぐ脇を通り過ぎながら、思いがけず旅の途中のような感覚を味わっていた
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論文: 温暖化時に樹木が示す反応は近くにいるミミズが食べる餌によって変わる


中川研究林で実施した研究の論文が受理されました。

Makoto, K., Minamiya, Y., Kaneko, N.  Differences in soil type drive the intraspecific variation in the responses of an earthworm species and, consequently, tree growth to warming. Plant and Soil.

将来、森林が果たす炭素固定機能を予測する上で、進行する温暖化が樹木の成長へ及ぼす影響とそのメカニズムを理解することが不可欠です。

今回の研究では、 峅甲伐→樹木」という直接的な影響経路よりも「温暖化→土壌中の動物の活動→樹木」という間接的な影響経路の方が、樹木への影響力が大きい場合があること、 間接経路の影響力は木の近くに棲む土壌動物が食べる餌の種類により異なることが示されました。

******詳しい内容******

過去の研究では、樹木の成長は同種であっても「温暖化すると増える•減る•変わらない」という様々な予測結果が得られています。

私たちは、温暖化時に樹木が示す一貫しない反応には「土壌中の養分循環に関わる土壌動物の挙動も一因となっている」と予測し研究をしました。

ミミズなどの土壌動物は、落ち葉や土壌を食べ、樹木が利用可能な養分を多く含んだ糞団粒(ふんだんりゅう)を土の中に排出する事で、その成長を支えています。よって、土壌動物が変化すれば、その影響は樹木にまで及ぶと考えられます。

実験では、ミミズは得られる餌(土壌)の種類によって、温暖化時にその摂食量(排出される糞団粒量)を変化させる程度が異なる事がわかりました。そして、排出される糞団粒量の違いは土壌中の養分量を変え、樹木の成長へまで影響していました。



また、実験の中でミミズがいない条件を作り出す事で、2080年頃までに北海道で予測されている3℃程度の気温上昇は、ミミズがいるからこそ樹木の成長増加に繋がることが示唆されました。

研究林のある道北の森林には土の中にミミズがたくさんいます(場所によっては一平米あたりで150個体!)。

今後は、温暖化時にミミズが示す反応の違いを生み出だす土壌特性を特定するとともに、室内実験で示されたメカニズムが、野外でどれだけ重要かを検証していきたいと思っています。
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カレンダーデビュー

北極、南極、山岳地での研究成果を掲載している、その名も"Arctic, Antarctic and Alpine Research"という雑誌が、関係者向けに作成しているカレンダーに、調査中の風景写真が使われました。



マニアックな雑誌のこれまたマニアックなカレンダーなので、皆様のお手元に届くことは無いと思いますが。

ちなみに、12ヶ月分ある写真のうち、6ヶ月分には氷河が写っているという蛮カラっぷり。
一年を通じて写っている動物は私たち人間2人と、ナキウサギ一匹、そしてペルーのアルカパ2頭でした。

1月の写真なんか、チベットにある未踏峰の6090mのピーク(=調査地)で撮影された写真←おまえ、それ、研究か

ちなみに、同雑誌に掲載されていた興味深い論文に「北国の冬の森での生き残るために: サーミ人の小屋に実験的に住んでどれだけの薪と生活スペースが必要かを検証」というものがあります。2013年の論文です。

論文では、北欧に昔から住むサーミ人たちが、産業革命以前に森に及ぼしていた影響を推定するため、実際に小屋にすみ、冬の間「できるだけ当時の状況と同じくらい薪を燃料にして」越冬ししてみて、消費した薪の量などを調べています。

研究から、一冬で22000kgの薪が必要で、伐採などせず、枯死木しか薪として利用しないとすると小屋を中心に300mほどのスペースが必要であることがわかったそうです。

いつか「研究中です」といいながら、山小屋生活をすることもできるかもしれない....。
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論文: 数百年間、撹乱の後に植生や土壌が回復するスピードを制限しつづけるのは?


以下の論文が受理されました。

Makoto, K., Wilson, S.D. New, multi-century evidence for dispersal limitation during primary succession. The American Naturalist.

土砂崩れや山火事、人による土地改変など、生態系の状態をそれまでとは著しく変化させる要因を「撹乱」と呼びます。

例えば陸上では、撹乱がおきても時とともに植生は回復し、徐々にその様子が変化していきますが(遷移)、撹乱前に存在していた生き物の名残が無い状態からの回復を、特に「一次遷移」と呼びます。

植生の一次遷移や、遷移にともなって土が発達するスピード(落ち葉が降り積もるなどして)を制限する要因を理解することで、例えばひどい災害や人の手によって生態系が壊れてしまった後に、どのような条件で、その生態系の植生や土が元々持っていた機能を取り戻すのが早いかを予想することができます。

この論文では、種子が散布される量という単純な要因が、北極圏において撹乱が起こった後に数百年もかけて進む一次遷移と土壌の発達を制限しつづけていることを実証しました。

裏を返せば、撹乱後、土壌条件など種子発芽に適した環境が整うのにはあまり時間がかからず、種子さえ散布されてしまえば、比較的早く植生が回復する事を示唆しています。


重いザックを背負ってツンドラを歩き回ったり、ヘリコプターをチャーターしたり。
綺麗な高山植物に囲まれて、テントや山小屋生活をしながらの調査、楽しかったなー。

調査をお手伝いいただいたり、原稿に事前にコメントをいただいた皆さま、本当にありがとうございました。

これでこれまでに北極圏でやってきた調査結果は一通りまとめる事ができました。

今後は本論文の研究デザインを利用して、さらに発展的なテーマに取り組んでいけたらな、と思っています。


↑ヘリで調査地入り


3つある氷河の後退域のうち、2つ目での調査を終えて (Copy right @ Wilson, S.D.)
左からScott, あご、そしてお手伝いいただいた松木さん、
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ニュージーランドへ

年末年始は新婚旅行でニュージーランドにクライミング&登山をしに行ってきた。

旅をしたのは南島。「ニュージーランド」といえば、羊がのんびりしている牧草地か、地衣類が垂れ下がった木が鬱蒼と生える森のイメージだったが、サザンアルプスの東には、灌木すら疎らにしか生えないステップが広がっていた。





そういえば、ニュージーランドは元々は国土の75%が森林に覆われていたが、南島東部のカンタベリー地方を中心に強度の伐採がなされ、今は25%にまで減少しているらしい。今現在のスナップショットを撮っても美しい自然にあふれた国が写るが、道ばたに咲き誇る花が外来種のLupinだったり、同じく外来種のPossumがたくさんロードキルに遭っているなど、その環境保全の難しさが垣間見えた。


↑Possumを捉える罠もあちこちに仕掛けられていた。

Mt. Cook Village近くのMt. Ollivierを登った。道中では、見慣れない高山植物の数々、人懐っこいKEAという鳥、そしてダイナミックな懸垂氷河が見られ、いつもと違う山歩きが楽しみめた。生物に景色にと写真を取る手が止まらず、遅々として標高が上がらないが、この時期、夜の8時過ぎまで明るいので助かった。ここのところ好天続きだったからか、夜、山小屋で寝ていても氷河が崩壊する音は鳴り止まない。


Aciphylla monroi 


↑Kea (Nestor notabilis)











いつもは日焼けなど気にしない自分も、さすがに黒くなりすぎが気になって日焼け止めをつけるほど、毎日天気がよかった。

数回のモーテルと山小屋泊まりをのぞいては、小さなテントで寝泊まり。
ヒッピー達に囲まれてのテント生活は、ちっぽけな自分を心地よく感じながら人と接し、ふらふらと世界を旅する目線を思い出させてくれる。



今回のベストDinnerは、スーパーで買ったラム肉をただ焼いたもの。塩こしょうだけで圧倒的に美味いし柔らかい。



クライミング中にビレイをしていても、聞こえてくる鳥の声は聞き慣れないものばかり。
心なしかどの鳥も声が大ききがするのは、ただ雑音が少ないからなのか、それとも本当に鳥の声が大きかったのかはわからない。

論文で読んだことがあったナンキョクブナは、確かにブナ科だと思ってしまいそうなどこか見慣れた形の葉だった。



大して湿っていない場所でもサルオガセが木の枝にぶら下がっていたり、台風が無いからなのだろうか、その高さにしては随分幹が細くて頼りなげな木もあったり。見慣れない木本の数々は、買い求めた図鑑と照らし合わせながらまた旅をしたいと思う。



ニュージーランドは居心地がよい国だった。

言葉は英語、車も左側通行、ガソリンスタンドはほぼ24時間利用でき、トイレもどこも奇麗。
ちょっと日本食が恋しくなれば、田舎のスーパーですらカツオ出汁もうどんの生麺も売っている。

あまりに居心地が良すぎて、あの、何が起こるのかわからないことからくる旅特有の高揚感がほとんどなく、不自然なくらい。


ビールは美味い。

"Indian"じゃなくって、"American" Pale Aleという聞き慣れないAleビールもパンチの効いた苦みが最高だった。クライストチャーチでたまたま入ったレストランのお兄ちゃんが教えてくれたBeer Brewery兼ムール貝Bar(?)では、とれたてのムール貝をを肴に店で醸造しているPale Aleがいくつも楽しめて、幸せここに極めり。





Paynes Ford, Wanaka, Wye creek, Castle Hillと、Castle Hill以外はあまり日本人にはなじみの無い岩場で、石灰岩、チャート、片岩など、色々な岩をのぼることができた。

岩のスケールも、特にWanakaやWye Creekではシングルピッチのルートとしては長く、30m 級のルートも多かった。

















満喫の日々でした。



「↑今日の体感重力バロメータ」

キャンプサイトにあった、山火事の危険度を示すサインのパロディー。

この日は月面歩行気分。どこでも登れる....はず。

さて、既にここ問寒別で雪かきの日々がはじまっているが、今日のあのテントサイトの重力はどれくらいだろうか。
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論文: 土壌真菌の多様性と森林の多機能性

知床の森林を舞台に、有機物の分解などに関わる土壌中の真菌(カビ)類の多様性が高いと、森林生態系の多機能性が高いことなどを示した論文が受理されました。

Mori, A.S., Isbell, F., Fujii, S., Makoto, K., Matsuoka, S., Osono, T. (in press) Low multifunctional redundancy of soil fungal diversity at multiple scales. Ecology Letters.

炭素固定や水源涵養、養分循環など、生態系が果たしている様々な機能を「生態系機能」と呼びますが、近年では複数の生態系機能を一つにまとめたパラメータ-「多機能性」の大小がどのような条件で発揮されるのかが注目されています。

いくら炭素をたくさん固定してくれる森林でも、水源涵養機能が低かったり、他の機能がイマイチだったら、その森は「高い機能」をもっているとは言いにくいですもんね。多くの機能を考慮した、いわば総合力を指標する多機能性に注目が集まっているようです。

本論文では、専門の異なる皆さんがそれぞれ出した結果を、横浜国大の森さんが素晴らしい形でまとめてくださりました。
私は土の養分循環や根の生産量など多機能性に関わるパラメータを調べるところでちょこっと貢献しました。

この研究では人為的な土地利用形態の違い(伐採の有無、植林方法、植林成功の可否など)でうまれた多様性の違いを利用するデザインとなっています。知床へ行き、実際に森作りに関わる方達(知床財団や植林ボランテイアの方たち)とふれあいながら研究を進めるなかで、森作りー林業活動が生態系に及ぼす影響など人と森の関わり方を問うような応用生態学的テーマへも継続的に関わって行きたいという思いを強くしました。気候変動研究とのバランスをとりつつ。

自分が筆頭で書いている論文も早く仕上げなければ....








 
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北海道北部を拠点に森林の研究をしている小林真があちこち歩き回って考えたこと・見たものを紹介するページです。 Keyword: 樹、土、ミミズ、北方林、ツンドラ、バオバブ、登山
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