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夏 - 横浜国大実習

からっと暑い8月上旬、横浜国大の学部2-3年生を対象に「生態学遠隔地フィールドワーク実習」を実施しました。

 

笹薮をかき分けながらのハイマツ調査、温暖化実験区や道路建設地の見学、エゾシカ-ライトセンサス体験、森林施業地の調査、調査したデータの解析など盛りだくさんの内容でしたが、みなさん積極的に参加してくれ、私たち研究林スタッフも色々と勉強になりました。

 

 

 

 

 

これを機会に、フィールドへ出て自然を研究するの好きになってくれれば。

 

また、道北へも来てくださいね。

 

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大雪山調査

2泊3日で、大雪山のヒサゴ沼周辺へ土壌調査へ行ってきました。

 

 

私は最近、気温上昇にともなう雪解け時期の急激な早まりが森林の土壌や樹木に及ぼす影響を調べています。今回は、大雪山を舞台に自然に存在する雪解け時期の違いと高山植物との関係を調べている北大の工藤岳さんの研究サイトへお邪魔させていただきました。

 

 

数十年間も観測を続けられてきたサイトでは、植物生態学以外にも様々な視点から調べられた知見が蓄積しており、もっぱら物質循環的視点から森林での雪解け研究を進めている自分には「なるほど、そういう事も調べたら面白いかもしれない」と新鮮なことが多かったです。

 

サイト歩いていて不思議に思った事を質問してもすぐに答えが返ってくる - 室内実験によるメカニズム解明ばかりではなく、自然界に存在するパターン(場所間で植物の形が違うなど)を見い出すことで、目に写っている自然のことを一つ深く理解することができる、その醍醐味を感じました。

 

 

調査中は、花真っ盛りのシーズンで、登山客も沢山いました。まさか、ワンゲルの強化合宿で泊まったヒサゴ沼へ、研究のため来るとは。少しずつではありますが、大雪山の土の中のことを明らかにしていけたらと思います。工藤研のみなさん、お世話になりました。

 

沼のほとりのベースキャンプ

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窒素研究に関する国際トレーニングコース

 

洗濯機をフル回転させて、たまりにたまった洗濯物達を片付ける雨の休日。長らく留守にした部屋にどういう訳かたまった埃を掃除して、ようやく少し振り返る時間ができた。何もしてないのに、放っておくと埃ばかりはたまっていくのはなぜなのか、いつも不思議に思う。

 

随分ご無沙汰しておりました。前回更新した5月上旬からあまりに色々な事があった2ヶ月。

 

雪解け後の調査や、沢山のお客さん、新しいプロジェクト、そして市民向け講座.....

1つずつ報告するとなると、また筆が重くなってしまうので、まずは直近のイベントの報告から。

 

*************************************

 

6/15〜24まで国際長期生態学研究(ILTER)に関する研究グループの中でも特に窒素に関して取り組むグループのトレーニングコースへ参加してきた。今回は北大が会場なので、私はローカルComitteeとしてお手伝い。

 

コースには10カ国から学生および講師があつまった。前半は、札幌にてメタ解析、時系列データ解析について最新の手法を学んだ。

やりたいと思ってはいつつも敷居が高かった解析...本やHPではイマイチわからなかったところを聞く事ができ、具体的に手を出すきっかけにしたい。また、様々な形の窒素の同位体に関する話題についても聞く事ができ、機会があれば自分の研究にも取り入れたいと思った。

 

 

後半は北大雨龍研究林へ移動。窒素に関するフィールドワークの仕方を学ぶとともに、グループごとに実際にデータを取って解析•発表までを行う。1つの班が土壌中のミミズと温室効果ガスであるN2O放出量との関係に興味を持ってくれ、昨年購入したミミズ電気ショッカーを駆使したりしながら一緒にプロジェクトを進めた。

 

 

 

 

短い期間ながらも笹薮をかき分けながら得たデータは、はっきりとしたパターンを示していて、今後、具体的にプロジェクトに発展させるのも面白いと思う。

 

色々な国からきた分野の人と山に入ると、みんなが気にするところが違って面白い。例えばサンプリングをする際にも、微地形、方位、植生、時間....気にするところはいっぱいある。測定の待ち時間には、各地の研究事情について話したりもできて、これまでとは違って見える国が多かった(テキーラの国メキシコにトウヒがあるなんて!)。こちらもホスト役として北海道の森について折に触れて伝えたが、質問攻めにあいながらまだまだ知らない事が多い事を実感した。少しずつ少しずつレベルアップ。

 

コースには2年前にボストンでお世話になったPamela Templerさんも来てくれ、合間合間で共同研究の話しも進める事ができた。こちら今後の展開にも期待。

 

 

全体を通じて、これまでも自分は窒素を指標として土壌生物と植物との関係を調べてはいたけれど、如何に自分が表面的なパラメータのみを扱っていたことを認識した。と共に、どの程度まで深く、パラメータや手法にこだわっていくべきかなど改めて考えることが多かった。

 

世界各国のモチベーションの高い学生たちと、トコトン学んで飲み語らう日々。

サイエンスって良いな、と改めて思う2週間であった。

 

ここで得たつながりを大切に。

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調査の春

雪が解け、天塩川沿いのヤナギや山中のケヤマハンノキが芽吹き始めました。
樹木を扱う学生は早くも調査が本格的に開始です。



人事を尽くした雪解け操作の影響が出ているか、不安と楽しみが入り交じっています。
いよいよ忙しくなります。


 
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雨なGW

雪や雨のせいで、予定していたクライミングもほどほど、山スキーも断念しての家でまったりな連休

我が家で友達と七輪でBBQをし
ギョウジャニンニクのしょうゆ漬けをつくり
稚内でロシア料理を食べる

味のよくしみ込んだシャシュリークや、あまり日本人の好みに迎合していないボルシチを食べながら、
また近いうちにロシアでの調査を再開したいなと思うのでした







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Japan-Norway Arctic Science and Innovation Week 2016

気候変動の影響を受けやすいとされている北極圏での研究や環境教育について、日本とノルウェーのコラボレーションを活発化させる目的で表題のイベントが開かれます。6月2〜3日で、日本とノルウェー両国から環境科学全般に関する幅広い分野の専門家が集まり講演をします。



http://injapan.no/arctic2016/

私も、3日に土壌凍結が土壌の炭素動態や植物へ及ぼす影響についてお話します。

Title: Soil freezing shapes the vegetation patterns and soil carbon dynamics in arctic tundra: ecological implication for the consequence of climate change
(邦題: 北極圏ツンドラにおいて土壌凍結が形作る植生のパターンと土壌炭素動態: 気候変動による影響についての生態学的な示唆)

貴重な機会ですので、今後の北極圏での研究の方向性について幅広い視点から考えるきっかけにしたいと思います。
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Launched!

新年度となり学生2名を迎えました!

興味を共にする学生たちと、オリジナリティのある研究をしていきたいと思っています。


 
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天塩研究林 利用者セミナー

冬の道北ー雪に埋もれる建物の中で、静かに籠るのかと思いきや、調査にイベントにと忙しい日々を送っていた。

まずは、もう先月のことになってしまった恒例の研究林利用者セミナー。
毎年、年度末に当林で研究をしてくれた人に集まっていただき、研究成果を報告してもらう。

木、草、菌、土、水、そして森の近くにいる人々。この場を舞台にした、様々な視点での研究。
研究対象やアプローチの仕方がどうしても似てくる学会での発表とはまたひと味違う、色々な視点から天塩研究林についての話が聞け、この森の面白さがまた一段とわかる。



そんなこのセミナーが学生の頃から大好きで、今年も楽しませてもらった。


セミナーの翌日はエクスカージョンとして冬の研究林を散策。
青空の下、慣れない山スキーをはいて新雪の森にはいる。



背景には敏根知山。


途中では枯れ木をみつけ、山での火の起こし方を教えてもらったり。





森の美しさを見た後は、森での人の生業を見るため、研究林内の冬山造材の現場を見学。



木の伐採現場って普通の人はなかなか普段見る事が無いと思う。しかも、道北では主に雪の積もった冬に木を切る。
「木を切る」単純そうにみえるその行為に必要な木こりの技を、色々と教えてもらった。

ホスト役である私がとても楽しかったが、願わくば、皆さんにも実り多き時間であれば。

また来年、この森で会いましょう。




 
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寝過ごす

札幌からJRに乗っての帰り道、一駅、寝過ごした。

駅弁がわりに大丸で日替わり弁当を買い、さらに欲張って飲茶セットも食べてしまったのがまずかった。
腹が一杯になって、脳みそに血が行かなくなり、4時間ほどもあるはずの旅程はほとんど爆睡。下車するはずの天塩中川駅を窓越しにみても、ぼーっとして一瞬そこがどこかわからなかったほどだ。

道北で一駅、特急で寝過ごすということは、埼玉の各駅停車で寝過ごすというのとは訳が違う。
駅間の距離もだし、たどり着いた先には何も無い。

しかも乗っていたのは最終便だったので、もう元には戻る列車は無い。タクシーも無い訳ではないが、かなりの出費になりそうだ。

さて、どうしたものか。知人に電話をしたら、夜にも関わらず助けに来てくれるかもしれない。ただ翌日は日曜日だし、人様に迷惑をかけてまで急ぐ必要も無いだろうと、電波が途切れがちな携帯で次の幌延駅前の旅館を急いで予約した。

急な宿泊だから部屋は冷えきっていたけど、ストーブを抱えるようにして、テレビでサスペンスを見ながらのんびり過ごした。


翌朝、6:15分幌延発の鈍行列車で来た道を戻る。

何度も車道からみている景色も、凍り付いた電車の窓からみるとまた違ったものにみえる。
「へえ、こんなところにも家があったんだ」

電車には名寄まで行くというおばさんと2人だけ。

おばさんは、長靴をはいて走ると蒸れてこまること、生まれも育ちも幌延で札幌へすら数度しか行った事がないこと、旦那さんの看病で6年も名寄と幌延の間をこの列車に乗って通った事、そしてダイヤ改正でこの便が近いうちになくなってしまうことなど話してくれた。

窓の向こうでパンケ山が朝焼けにひかっているのが目に入り、45分の行程が終わりに近づいた

自分すむ町のすぐ脇を通り過ぎながら、思いがけず旅の途中のような感覚を味わっていた
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論文: 温暖化時に樹木が示す反応は近くにいるミミズが食べる餌によって変わる


中川研究林で実施した研究の論文が受理されました。

Makoto, K., Minamiya, Y., Kaneko, N.  Differences in soil type drive the intraspecific variation in the responses of an earthworm species and, consequently, tree growth to warming. Plant and Soil.

将来、森林が果たす炭素固定機能を予測する上で、進行する温暖化が樹木の成長へ及ぼす影響とそのメカニズムを理解することが不可欠です。

今回の研究では、 峅甲伐→樹木」という直接的な影響経路よりも「温暖化→土壌中の動物の活動→樹木」という間接的な影響経路の方が、樹木への影響力が大きい場合があること、 間接経路の影響力は木の近くに棲む土壌動物が食べる餌の種類により異なることが示されました。

******詳しい内容******

過去の研究では、樹木の成長は同種であっても「温暖化すると増える•減る•変わらない」という様々な予測結果が得られています。

私たちは、温暖化時に樹木が示す一貫しない反応には「土壌中の養分循環に関わる土壌動物の挙動も一因となっている」と予測し研究をしました。

ミミズなどの土壌動物は、落ち葉や土壌を食べ、樹木が利用可能な養分を多く含んだ糞団粒(ふんだんりゅう)を土の中に排出する事で、その成長を支えています。よって、土壌動物が変化すれば、その影響は樹木にまで及ぶと考えられます。

実験では、ミミズは得られる餌(土壌)の種類によって、温暖化時にその摂食量(排出される糞団粒量)を変化させる程度が異なる事がわかりました。そして、排出される糞団粒量の違いは土壌中の養分量を変え、樹木の成長へまで影響していました。



また、実験の中でミミズがいない条件を作り出す事で、2080年頃までに北海道で予測されている3℃程度の気温上昇は、ミミズがいるからこそ樹木の成長増加に繋がることが示唆されました。

研究林のある道北の森林には土の中にミミズがたくさんいます(場所によっては一平米あたりで150個体!)。

今後は、温暖化時にミミズが示す反応の違いを生み出だす土壌特性を特定するとともに、室内実験で示されたメカニズムが、野外でどれだけ重要かを検証していきたいと思っています。
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北海道北部を拠点に森林の研究をしている小林真があちこち歩き回って考えたこと・見たものを紹介するページです。 Keyword: 樹、土、ミミズ、北方林、ツンドラ、バオバブ、登山
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