凍り始める天塩川

しばらく雪が降り続いていた道北。特に、中川から音威子府、美深までの天塩川中流部の降雪量はとてつもなく、除雪車も一日になんども出動していた。それでも、この辺りにある1000m以下の山では、まだササがちょろちょろと顔を出し、山スキーにはちょっと雪が足りないといったところだ。

 

 

 

4月に中川に引っ越して、毎日15分ほどの通勤をするようになった。吹雪の日は、ホワイトアウトの中を帰らねばならなかったりでちょっと怖いが、今日のように天気が落ち着いた日は、四季折々の天塩川、見栄えのするパンケ山、ペンケ山を眺めながらの贅沢な運転となる。

 

今朝は、天塩川に上流からいくつもの氷が流れていた。この小さな氷の塊は、川の屈曲部で引っかかったり、それらがくっつき合ったりしながら、いつか天塩川の中流部から下流部全体を覆うまでになる。今日は放射冷却で急に冷え込んだためか、川面からもやがでていた。冬の間、天塩川の中流域にはもやが出て留まりやすく、よく雲海をみることができる。

 

 

 

森の葉も落ち、なんだか景色全体が寂しげな11月上旬には、冬の訪れをいやがっていたけど、いざばっちり雪が積もると景色が一辺...美しいものになると、本格的な冬が楽しみになるから不思議だ。

 

今年は、同僚に教えてもらいながら初めて鮭の飯鮓作りに挑戦している。鮭、米、麹、各種の野菜をミルフィーユ状に重ねて、クマイザサの葉っぱで蓋をし、材料をセットする。今後も、40日ほど重しをのせ変えたり温度管理など、まだまだ気が抜けないが、全てうまく行けば、年末頃にはできあがる筈。

 

 

 

研究や山の合間にも、少しずつ土地のことを生活の中に取り入れながら、冬ならではの時間を楽しんでいきたい。

 

 

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北海道北部を拠点に森林の研究をしている小林真があちこち歩き回って考えたこと・見たものを紹介するページです。 Keyword: 樹、土、ミミズ、北方林、ツンドラ、バオバブ、登山
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