といかんlife

問寒別(といかんべつ - 以下、といかん)に来て気づけば3週間。



週に2回の積雪調査、それに加えて土壌や樹木のサンプリングがあったりで慌ただしくはあるけど、サイトが近くなったので通いやすい。家のDoor to Forestで30分くらい。今年は水の同位体分析にも手を出しているのだけど、サンプリング時に気をつけなければいけない事が多くて新鮮。

"といかん"での生活は、妙にしっくり。

集落で唯一食品が買える農協が6時に閉まってしまって不便ではある。ただ、学生時代に通って良く知っている土地だからか、へき地へ来て覚悟?が決まったのか、研究と自分との向き合い方がしっくりしている。

昨日は冷たい雨が降って、庁舎の駐車場にミミズがうようよとでてきた。

環帯も発達していない幼体ばかりかと思っていると、ちゃんといました、クロイロツリミミズ(Aporrectodea trapezoides)の成体。





確かに黒色。ちなみにバライロもクロイロも居ますが、モモイロはいません。
フキノトウも林道っぷちに現れ、たくさんの白鳥も畑で餌を食らってシベリアへの旅の骨休め。





道北の春のスナップです。
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天狗山

引っ越し後の山行第一弾は天狗山(516m)。

ありふれている名前の山だが、今回登ったのはその中でも超マイナーな音威子府村は筬島地区にあるやつ。



↑一番左にある緩めなピークが天狗山

メンバーは、砂澤ビッキ博物館のスタッフ、技術職員の家族、学生に加え、何と我らが天塩研究林の林長(実は往年のテレマークスキーヤー)にも参戦いただき、体力の不安と期待が入り交じるなか、頓別坊川に架かる橋を出発。




しばらくは熊のトレースがある林道をいく。ギョウジャニンニクの時期もそう遠くなさそうだ。
林道が二股になっている箇所を過ぎ、天狗山Peakから南東に伸びる尾根と林道が交差している辺りで尾根に乗る。




尾根に乗ると少し風が冷たくなるが、斜度はなく、疎林を快適にピークまで進むことができる。

ピークからは道北のマイナーな山たちが見渡せる。ポロヌプリに敏音知山、パンケ山。天塩川を挟んで南側には、端正な鬼刺山が近い。このあたりの山の名前も分かるようになってきた。







天狗山は、天塩川がU字型に屈曲している神路渓谷と呼ばれる部分に突き出している。
なので、東西南を融雪水で濁った天塩川に囲まれてていて足下に見える景色が面白い。

下りはピークの南面を滑る。
高低差はないものの、なかなかの斜度の疎林で、ザラメの雪を一滑り楽しむ。

林道でみんなと合流し下山。

天気に恵まれ、短くもにぎやかで楽しい山だった。
もう一回くらい残雪を滑りに行けるかな。

天狗山は難しくはなく、山スキー初心者向けの良い山です。




コースタイム (かなりゆっくりめ):
往路: スタート - (1.5h) - 林道を離れる所 - (0.75h) - 頂上
復路: 頂上 - (1h) - スタート地点
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張り紙

新たな研究室の整理も一段落し、本格的に仕事を再開。

新しい部屋には前任の方が残していった張り紙。



己を戒めるべく、サンプルの冷蔵庫に貼ってみる。

問寒別はそんな場所。ニヒヒ。
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ありがとう、そしてただいま。

4月1日より天塩研究林へ配属となりました。



中川研究林には1年半程しかいることが出来ませんでしたが、沢山の方々のお世話になり、社会人、教育研究者として良いスタートを切らせていただきました。

中川研究林内で開始した雪解け試験などで、今後もお世話になります。どうぞよろしくお願いします。


そして天塩研究林のある問寒別へ。


新たな地は、学生の頃に通った場所。
懐かしさとともに、それに甘えず気を引き締めなければという思いが強い。

あの頃よりも少しはパワーアップした自分で、この森の面白さをみんなが分かるような研究を進めていきたい。

やりたい事はたくさんあれど、一歩一歩、じっくり向き合います。



とりあえず住民票の手続きにいったら「問寒別小唄」の歌詞をみつけた。
2番の最後の歌詞がすばらしい。

当時も今も、演習林がどんだけトレンディかを垣間みる事が出来る。
 
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北海道北部を拠点に森林の研究をしている小林真があちこち歩き回って考えたこと・見たものを紹介するページです。 Keyword: 樹、土、ミミズ、北方林、ツンドラ、バオバブ、登山
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