音威富士

先週、ちょっとした時間で、念願?の裏山ー音威富士に登ってきた。
なるほど確かに見ようによっては富士山に見えなくもない。

晴れた日に家の玄関をあければ目に入る山。
いつか行かなければ、そしていつでも行けるだろうと思っていたら一年半経っていた。


すっかり路面が出てしまった村道を目指すピークに向けて車を走らせる。

神社の脇に車を停めて身支度。クロカンのコースを登り途中から適当に尾根にのる。

なかなかの大木もある尾根を登っていくと、思っていたのと違う方向にピークが見える。どうやら予定とは別の尾根を登ってしまったようだ。天気もいいし、近所だからと地図もコンパスも持ってこなかったのが良くなかった。


オニグルミの芽


ミズナラの足元


仕方ないのでぐるっと大回り。少し縦走してピークを目指すことにする。

スキー場方面から伸びる平坦な尾根にのり、振り返ると藍色で統一された景色が目に入る。

天塩川、音威子府の集落、そのバックに鬼刺山。
また別の方向には函岳もみえる。

近所の山でも、尾根一つ登ればいつも見ているものを違った角度からみることができる。





平らなピークで一息ついた後は、カリカリの斜面へ。
スキーが引っかかる雪に悶絶し、連日の暖気で口の開いた沢に落ちないようにしながら車まで。
思いのほか空いてしまった腹を満たしに一路食堂へ向かった。



登り: 2.5h, 下り: 0.5h
 
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冬山実習2015

異常なくらいの高温つづきで道北でも雪解けが進み、国道も路面が乾いているところがあるほどです。
雪かきをしなくていいのは嬉しいけど、スキーで滑るには雪が重いし、なにより4月から予定している雪解け実験が...。


更新が滞っていましたが、しばらく実習つづきでした。

先週は毎年恒例ー森林科学科2年生を対象とした冬山実習へ。
実習中も春のような陽気で、冬芽の同定のために山に出かけた日には半袖で山スキーをしているツワモノもいました。


↑注: 実習中です。


↑注: 実習中です。単位もらえます。


別の日には重機を使った造材現場を見学し、



玉切りした丸太の等級付けを学んだりします。



また、雪を掘る班に混じらせてもらい表層土壌のヒメミミズを観察したりしました。
やっぱり北国にはヒメミミズが多い。


初日では、庁舎の前の平らな場所ですらスキーで転んでいた学生も、後半では立派に山の斜面を果敢に攻めるほどになっていて。

冬山実習。北大ならではの名物実習だなーと改めて思いました。




 
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NSセミナー

昨日はNSセミナーの日でした。

NSはNon Significant (有意じゃない)の略ではなく...NatureとScienceの頭文字、同2誌に掲載された最近の論文を読むセミナーを開いています。1-2ヶ月に1度、北3林の有志が事前に論文を読み込んだ上で集まり、教員ー学生関係なく白熱した議論がなされます。

参加しているメンバーは進化生態学、群集生態学、生物地球化学、植物生理生態学などなど専門がバラバラで、読む論文のトピックも多様です。そのおかげで専門外の研究に触れ、分野に関わらずに論文の主旨を理解し、議論をする良いトレーニングになっています。

ロジックが通っているか、新規性は何か、研究の組み立て方は合理的か。

自分が解っていないことを的確に理解して、言葉に出してきちんと質問をすることも
それに対してきちんと答える事も、単純ではありますが、突き詰めれば突き詰めるほど難しい

昔、つるんでいた悪い仲間達、きづけばみんなどっちかに論文をのせてる

毎回、勉強になるけど、それだけじゃなく自分もいつかという気持ちを持ちつつ、今日も論文書きます

北の森で流れるScientificな熱い時間です




 
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北海道北部を拠点に森林の研究をしている小林真があちこち歩き回って考えたこと・見たものを紹介するページです。 Keyword: 樹、土、ミミズ、北方林、ツンドラ、バオバブ、登山
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