バニッシングムーン

日曜日はかっつん&あすきちゃんと層雲峡のバニッシングムーンへ。
"残月峰"の横に懸かっている滝だからこのネーミング(?)



25-30mのぶったちバーチカルはトップロープでもしんどかったけど、前回のNAKA滝での教訓 - "体を振って、足をあげて遠くにアックスを刺す" "腰を入れて腕を延ばす"ことを意識して登った。



Climber かっつん。安定感のあるリード。



Climber: あすきちゃん。右岸の厳しいラインを攻める。



Climber: あごと残月峰。

ちょっとフォームが改善されつつある気がする。
いつかリードで登りたい。







帰りは尻滑りを交えつつ一瞬で車へ。

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論文: 温暖化すると食べ物の好みが変わる?気温上昇に対するヤスデの反応と結果として土壌ー植物系が受ける影響 


以下の論文が受理されました。

Makoto, K., Arai, M., Kaneko, N. (accepted) Change the menu? Species-dependent feeding responses of millipedes to climate warming and the consequences for plant-soil nitrogen dynamics. Soil Biology & Biochemistry.

今後、気温上昇が進行した際に、落ち葉や土壌を食べて養分循環に影響を及ぼす大型土壌動物(ここではヤスデがモデル)がどのように反応し、その結果として土壌や植物が変化するのかを調べました。

面白い事に、気温が上昇すると「夏男」とでも言わんばかりに?栄養価の高い落ち葉を食べる量が増えるヤスデ種がいる一方で、「夏バテ」したかのように、栄養価は低いものの水分を多く含んで食べやすそうな土壌を食べるようになる種もいることが明らかになりました。

私自身は夏になると"そうめん"を無性に食べたくなるので、きっと後者ですね...


↑オレンジのヤスデが「夏バテ」種、緑のヤスデが「夏男」種。

この研究から読み取れるのは、森林の林床にどのような種のヤスデがいるかで温暖化した際に土壌や植物が示す反応は異なりそうだということです。

今後は種間差を生み出す要因を明らかにするとともに、ヤスデ以外の大型土壌動物についても研究して行きたいと思っています。

この論文は横浜国立大学の金子研でポスドクをしていた際に行った研究をもとに執筆したものです。

土壌動物の「ど」の字も知らない自分を受け入れ指導していただいた金子先生、そして研究の半ばで「土壌団粒が大事そうだ!」と思った際に分析およびその後の論文執筆を手伝ってくれた荒井さん、そして色々と実験補助をしてくれた池田さんにこの場で御礼申し上げます。


(金子研のHPより)


土壌動物ー樹木の関係についての論文の第一弾。


まだまだ行きまっせ。
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初めての"冬"



天気のよかった週末も、さすがに観念してひたすら根っこ洗い。
予定していたよりも順調に進んで、今月中に他の実験も目処がつきそうだ。


学生時代、10年間札幌に住んでいた。

その経験をもとに、自分としては「北海道に10年すんだことがある」と思っていた。だけど今、音威子府に住んでみて、いかに札幌が都市で北海道の中でも雪の多くない場所だったか(少なくもないけど)、そして寮やアパート暮らしと、貸家とはいえ自分だけが使っている屋根のある家に住むことが違うかを感じる。

道北へは当時も山登りの行き帰りで訪れる事はあったが、やはり住んでみて初めて国道の脇に積み上った雪の厚さの意味を理解する。

冬のはじめに買ったプラスチック製のスコップでは固くしまった雪をかく事はできず、金属のスコップも買った。
スノーダンプも大型のものに代えた。
古いピッケルは、家のあちこちの氷を割るのに大活躍。

どんどん降ってくる雪を前に「トレーニングになるし」「こりゃ、山はパウダーだろうな〜🎵」と、楽しみ楽しみ雪かきをやってるけど、淡々と、こつこつと、少しずつ雪かきをする近所の方を見て、道北に暮らす人の姿をみる。

玄関フードの中に立てかけてあるスコップと、スノーダンプをみながら、こんなたどたどしく冬を過ごすのもこれが最初で最後なのかなと思いつつ、少しずつ地に足をつけつつある自分が気にいっている。まだまだだけど。

最近、朝晩には外は−30℃近くになる。


今晩もしばれそうだ。
吐く息と煙突の煙が満天の星空にひょろひょろとのぼっていく。

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積雪調査

月に一度の積雪調査にいってきた。今回は、雪も深そうなのでスキーにて。
冬型だったけど、晴れ間もみえて気持ちのよい調査でした。







1.5mの重ーい雪の下で、エゾマツの苗はマトリックスばりにエビ反り中。





雪融けまでガンバ。
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Sardegnaの旅

年が明けて大分時間が経ってしまいましたが、本年度もよろしくお願いいたします。

今年は体重は落としつつもどっしり構えて研究に取り組みたいと思います。
まずはメインの冬の気候変動プロを納得のいく形で開始したい。

年末年始はまとまった休みがとれたため、チホコとイタリアはSardegna島へクライミングに行ってきました。



登ったのは島の南東部のMasuaと東部のCala Gononeというエリア。


↑Masua


↑Cala Gononeの一部 - Cala Fuili高さは無いけど気持ちのよいところ。


両方とも海沿いにあり、眺めの良い場所でした。
同地はフリークライミングのメッカであり、ヨーロッパ各国から沢山のクライマーが集まっていました。



レンタカーを走らせていると、縮尺がよくわからないほど"どでかい"岩壁がカーブを曲がる度に目に入ってきて、その度に興奮してました。



一度も雨に降られる事も無く、青い空の下、赤や白、オレンジ、灰色、黒と様々な色の石灰岩にへばりついてきました。











ある時は、Juniperの木の下で涼みながら



また、ある時には白い石が敷き詰められたビーチに座って、地元のスーパーで買った見慣れないハムとクセのあるチーズで作ったサンドイッチをいただく

そして、Sardegnaといえばタコ。
「一日一蛸」を目標に、サラダ、炒め物、ピザなど蛸三昧の日々でもありました。



夜はテントの中で妖しい瓶づめやサラミをアテに、地元Dorgaliのワインをちびちびやりながら妙に横に倒れたオリオン座をながめたり。





道ばたにはえているサボテンの実に手を出して、唇と舌に刺が刺さり植物の被食防衛の凄さを実感しながらも、

満腹の良い旅でした。

「あれ? 早速、今年の目標と違うような...」






↑Sardegna産のビール。良くも悪くもない。




↑Artichokeとイカのパスタ。今回のベストパスタ賞。




↑カリアリの町並み。



帰国後は、すぐにInternational Winter Schoolの講師で札幌へ。

ようやく音威子府でほっとして、今日は積もりに積もった雪下ろし、雪かき。

体幹鍛えます。
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北海道北部を拠点に森林の研究をしている小林真があちこち歩き回って考えたこと・見たものを紹介するページです。 Keyword: 樹、土、ミミズ、北方林、ツンドラ、バオバブ、登山
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