広報なかがわ

10月に実施した実習の様子が「広報なかがわ」12月号で紹介されています。
ご興味のあるかたは、中川町のHPをご覧ください。



小林の撮影した写真を使用していただいています。
地に足のつきつつ世界的にも認められる研究と、それをもとにした教育を進めていけたらいいんだが。
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6歳

今年もカミホロに行ってきました。
今年は雪が少なかったです。

あれから6年。

この間、色々な事がありました。スウェーデンへ行き、横浜で過ごし、北海道に戻ってきました。そして、大震災がありました。

ずいぶん長い時間が経ったようにも思えますが、あの時の情景は鮮明に残っています。
事故直後だけでなく、本当にたくさんの友人、先輩、同僚、家族に支えられてきた6年でした。

追悼の後、ミソパンと八手岩の左ルートを登りました。



冬壁はシーズン初めということもあってか体が重かったですが、快晴の空のもと気持ちのいいクライミングをすることができました。









岩でビレイをしているとき、D尾根を歩いているとき、そして音威子府へ向けて運転している間、これまでの事、今の事、これからの事、色々なことを考えました。





前夜には美瑛のごりぽんさん宅で、自家製の赤かぶを使ったボルシチなどまたまたご馳走をたらふくいただきました。
暖かく、力強い家族、そして毎年成長して行く三人娘の姿に、いつも人生の中で大事なもののありかを教えてもらっている気がします。

ご飯をいただいた後は、かっつんとミソパンが、それぞれの山の様子をスライドで紹介してくれました。その後は、Gori's Barへ突入。ミソパン君は珠玉の言葉をもらっていたようです。



日曜日には同山で一人の方が亡くなる悲しい事故が起こってしまいました。
事故にあったPartyには知り合いもいました。
故人のご冥福をお祈りするとともに、山に入る際には、常に気を引き締めなければ行けないと改めて思いました。

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総説: 冬の気候変動-植物の形質-物質循環の関係

3月の日本生態学会で開催された"冬の気候変動シンポ"での講演をもとにした以下のレヴュー論文が受理されました。

Cornelissen, J.H.C., Makoto, K. (accepted) Winter climate change, plant traits and nutrient and carbon cycling in cold biomes. Ecological Research.



本論分では、主著者であるハンスがこれまで発展させてきた植物の機能形質ー物質循環(特に炭素と窒素の循環)の関係についてのフレームワークを、冬の気候(変動)と物質循環との関係を理解する上で利用する指針を提案しています。
ここで示しているtraitベースのコンセプトが、今後の実証研究やモデリングの1指針になれば。

実は私自身が筆頭著者の論文が、まだリヴァイズの審査中という何ともお恥ずかしい状況なのですが...
できるだけ早くよい報告ができるようにしたいです。

数年前、ケルケバーゲの谷から帰る車の中で、森さんに「定期的にレヴューも書かなあかんで」という言葉をいただきましたが、今回の纏めでその重要さを実感...取り組むトピック現状理解に役立ちました。
また、世界の第一線を走っているハンスと一緒に論文化を進める中で、色々と学ぶ事もできました。



今回の経験を、中川研究林で予定している実証研究はもちろん、広く今後の論文化活動に活かしたいです。

Tack sa mycket,  Hans.
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旭岳2013

東川でやっていたバンフ映画祭にでたあと、同町にあるセク&マイ家にC0させてもらい旭岳へ行ってきた。久しぶりに一緒に酒を飲む山の仲間。あの頃には話さなかったようなことを色々話す事ができた。次は山で飲もう。

旭岳では一度降った雪が少しとけてはいたようだけど、冬山の足慣らしには十分な雪量。
天女ヶ原の立派なアカエゾマツ林を抜けて行く。森をみると操作実験がしたくなるのは最近の良くない癖...。

はじめは地獄谷を滑ろうかと思っていたが、コンプレッションテストをしてみると雪が不安定だったので断念。
代わりになぜかタケちゃんが持ってきていたアックスを使って普段は行かないルンゼを登ったりしながらピークへ。







快晴。無風。

久しぶりの旭岳頂上で、大雪山系のサイズ感を思い出す。





霧の晴れない上川盆地を眺めながらカップラーメンを食べ、先行Partyによってぎたぎたにされた夏道尾根でのスキーに悶絶しつつ下山。温泉に浸かって帰る。











気づけば最近は岩ばかりだったので久しぶりの山。
充実の週末でした。
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追い込み?

雪が降ってしまった...
が、もたもたしていて、1つやり残してしまった事が...

補佐員さんたちと一緒に、先日、針葉樹3種を植栽してもらった試験地に積雪深計を設置しに行ってきた。林道はぎりぎり車で入っていけるくらいの積雪。あぶねー。



気象データ用のロガーも設置したし、これで、ひとまず来年への布石は"大体"うち終わった。

あとは、設置予定の天然林サイトの場所を確定して、培養実験に使う土壌を掘ってきて...(←あれ?まだ結構あるよ?)

今日は寒さも緩み、陽がさしていい一日でした。
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Beginning of the winter days





音威子府駅。こうみるとオシャレな感じ。
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カラマツのオレンジ

11月に入り、道北では殆どの広葉樹が葉を落とした。

山肌は
枝や幹ばかりが重なってグレーになっているので、カラマツの鮮やかなオレンジが映える。みどりの時期は隠れて目立たなかったけど、高い所から見てみるといかに多くの場所にカラマツが植えられているのかが分かる。
 


これまで何度となく見てきた景色のはずだが、やはり住みながら同じ視点で景色を眺めると考える事もちがう…気がする。今は、景色をみながら何かについて改めて考えるほどの余裕もなく、ただただ目に映る景色を記録して行きたいと思う。



一週間ほど、横浜国大の森さんとのプロジェクトで知床に行っていた。今回はキャラがかぶるという北川君と一緒。

滞在中は残念ながらクマに会うこともなく、埋めていた72個のコアも1つを除いて無事に回収することができた。6月から1シーズン土の中に埋まっていたコアには根やらササの地下茎やらが突き刺さっている。思いがけず室内でのサンプル処理がハードになってしまったけど、北川君とレインボーマンの歌を熱唱しながら気合いで終了。
 






静かな森を歩き、穴を掘って土を見ていると色々とやりたいことが浮かんでくるが我慢。
冬の間、少しずつサンプル処理を進める。
 
滞在させていただいていた研修所では、「森づくりワークキャンプ」のためにいらしていた方々と一緒になった。森づくりワークキャンプでは、ナショナル•トラスト運動である「知床100平方メートル運動」を行っている土地で、植林などの活動を行っているらしい(運動についてはこちら)。

今回で17回目、とのこと。私たちの調査サイトはこの運動地内に設置させていただいているのだが、実際に開拓跡地に森作りを進めている方達と交流する中で、自分が今行っている物質循環研究の応用学的意義やその成果を伝えるべき人たちの存在を再認識する事ができた。
 


参加していた方の多くは自分の親世代であるが、一癖も二癖もある方達ばかり。知床の魚、各家庭の味をご馳走になりながら色々な人生の歩みを聴く事ができ、ちょっと旅にでも出ている気分になった。ま、でているのだけど。
 
春は新緑がきれいだった岩尾別川左岸の高台から、知床連山を眺める。





白から淡いオレンジまで、全体的な色の淡さが風景に一層の静けさを加えている気がする。
 出会えなかったクマも、森の奥で自分と同じように冬支度に忙しいのだろうか。



知床財団のみなさま、お世話になりました。
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北海道北部を拠点に森林の研究をしている小林真があちこち歩き回って考えたこと・見たものを紹介するページです。 Keyword: 樹、土、ミミズ、北方林、ツンドラ、バオバブ、登山
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