知床へ

FacebookでAbiskoの友人たちが思い思いのオーロラの写真をアップし始めて、そろそろそんな時期かーと思う。
毎年同じ事をいっているようだけど、今年はオーロラ当たり年らしい。

まだ陽は昇っているようだけど、それも後一ヶ月。すぐに景色がセピア色になる。



気づけば、ずいぶんあの場所からはなれたなーと、ふと、思う事がある。

1年半という文字よりも、6626kmというGoogle Earth上ではじき出された直線距離よりも、今、目の前にある景色や向こう1ヶ月に控えているスケジュールがあの頃と違っている事の方が、よっぽどその"離れ感"を感じさせる。

まだ、あの場所からこっちを見ている感覚が少しある
それは横浜に住んでいた時も、いつも頭のはじっこにあった視点
斜めうしろの少し高いところから自分を見ている感じ

過ごした時間が絶対的に長いんだから、その目線が離れないのは仕方の無い事かもしれないのだけど。

自分を客観視できるという意味ではいいのだと思う。
ただ、これから音威子府にやってくる豪雪の冬が、そんな視点をぶちこわしてくれたらとも思う。
早くここにきちんと足をつけるために。


科研の申請書はなんとか片付いたものの、論文の修正はもう少し時間がかかりそうなまま
明日から知床にいってきます。

今回は春に設置した土壌コアの回収。
結果が超楽しみなProjectなだけに、コアが熊に荒らされないで無事かどうかだけが心配。

6時間ドライブも、普段はなかなか通らないオホーツク海沿岸の景色を楽しみながらいってきます。
Posted by makocchi-1129comments(0)|-

慣れてきた?

てっぺんが白くなっている山も大分身近になってきた。
中川研究林にあるパンケ、ペンケ山へも、先週の寒気が雪を積もらせて、景色の中に色が1つ増えた。






音威子府の街(?)中でも朝晩は寒気が溜って2℃まで冷え込むが、
国道40号を中川へ抜ける途中にある筬島周辺の黄葉は今が見頃。




はじめての道北での冬支度。

名寄のイオンまでいって型落ちの灯油ストーブ、Homacで煙突を買ってきて取り付けた。
煙突のある家って、なんかちょっと嬉しい。といっても、暖炉をつけれるとかそういうのではないのだけど。

2週間前ほどだったか、事務の"お姉"さんに
「そろそろ音威子府には慣れなましたかー?」と聞かれ、
地域コミュに入って行くのは得意なはずなのに、すぐに答えれない自分がいた。




官舎から職場まで歩いて2分。職場と家との行き来ばかりで、買い物以外で村の方に出て行くことはあまり無い。
時々、意識的に天塩川の土手を自転車を走らせたりしてみる。

そんな風にすごしてきた一ヶ月半。

職場には大分なれてきたけど、村には...まだ慣れたとえはいないな。
まずはしっぽり、花金に村に一件だけある居酒屋でもいってみようか。

天気に恵まれなかった先週末は、パンケナイ川へ鮭の遡上を見に行ってきた。
10年も過ごした経験があるのに、気づけば一度もちゃんと見た事がなかった。


昼下がりのオレンジな光
ポケットに手を突っ込みたくなる空気に、生臭い匂いが混じっている川縁をカメラ片手にあるく。

光に照らされた波の影がゆらめいてうつる川底に、卵が沢山あった。


このうちの、いくつが孵化して戻ってくるのだろう。









卵のすぐ脇で、腐りかけているホッチャレ、
力なげに流されては遡ってくるもの、
寄り添って産卵をしているもの

命の強さがグラデーションになって余りにも近く存在している。

それ自体は社会に一般的に存在していて何も珍しい事ではないのだろうけど、それが余りにも狭い範囲でシャープに存在している秋の北の川。

先週は、自分の所属する地域資源管理学の実習があった。
道北の立地環境と樹木による炭素固定や木材生産、土壌の養分動態など生態系のもっている機能について地域資源管理学の文脈で講義した。




町長をはじめ中川町の方々にアグレッシブな管理をされている町有林を見せていただき、とても充実したものだった。

さて、もう少しだけ秋は深まるよ。




久しぶりにみた情熱大陸。
大島優子の座右の銘は「己を信じて精進せよ」らしい。




↑とある日の夕飯。
Posted by makocchi-1129comments(0)|-

タネ

 
室内/野外実験でつかう苗を仕立てるべく、エゾマツとアカエゾマツの球果を取ってきました。
 
 
 
冬の間、ぼちぼち育てます。
Posted by makocchi-1129comments(0)|-

実りの秋とくらっく

 
先週は造林地の一部に、雪融け操作実験用のサイトの1つを作っていただきました。
アカエゾ、エゾ、トドマツ、3種の針葉樹が植わっています。


壮観。頑張ってやらねばです!


一方、今年は全道的に?ヤマブドウが豊作のようです。

じゅるる。


そりゃ、バッタも登ります。


↑この後、6本足を駆使した巧みなハング越えを見せるバッタ君。飛べよ?

あごも登ります。


↑この後、四肢に加えて顎ジャミングを駆使するも敗退する私。飛べよ?

週末にReviseを一本しました。後は祈るのみ。
いのいの。

今週は、科研の申請書を書いたり調査&調査地選びをしたり、
来週の実習の準備をしたり、論文を直したりと慌ただしそう。

雪虫も飛び始めました。
お裾分けしていただいた秋鮭を毎日食べながら、気合い入れて行きます。
Posted by makocchi-1129comments(0)|-
S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< October 2013 >>
RECENT ENTRIES
RECENT COMMENTS
ARCHIVES
RECOMMEND
顎ろぐ
北海道北部を拠点に森林の研究をしている小林真があちこち歩き回って考えたこと・見たものを紹介するページです。 Keyword: 樹、土、ミミズ、北方林、ツンドラ、バオバブ、登山
PROFILE
LINKS
OTHERS
template by msrbn