野外シンポ@和歌山研究林

 
9/23-今日まで、野外シンポジウムに参加するために北大の持っている和歌山研究林へ行ってきました。

一日のはじまりはみんなでラジオ体操
深呼吸をしながら空を見上げると、いつもカラッとした青空


朝早く起きて散歩していると、そこかしこで彼岸花が咲き、
どこからともなく柚子の香りが漂う

そんな古座川町は平井集落にて、充実の一週間を過ごす事ができました。





11年前、学部2年のときに訪れて以来、2度目の和歌山研究林。

そのときにお世話になった補佐員の方々と久しぶりに再会する事もでき、感慨深かったです。
また、料理は相変わらず美味しく、いつもにやけながら食べていました。



シンポジウムには全国の大学から集まった学生さんが11人参加してくれました。

北の森ばかりを対象にしていて、これまであまり訪れる事のなかった照葉樹林にて、学生に混じって色々な研究を聞く事ができ勉強になりました。学生として訪れた時とはまた違って見える森を歩きながら、自分の変化を実感しました。



自分のセッションでは、照葉樹林にてヤスデやミミズをサンプリングするとともに、土壌表面に糞団粒がどれくらいあるのかを調べてもらいました。8月の天塩•中川編での反省も踏まえて少し改良し、前より面白さを伝える事ができたと思います。セッションの中で、自分が研究対象としてきたババヤスデ属数種が同所的に分布しているのを確認できたのも収穫でした。




夜のポスターセッションでも、学生さんたちが色々熱心に質問してくれました。

個別の研究に対する質問以外にも、変動環境研究に対する考え方や研究対象の選び方、そもそも研究に対するスタンスなどについても議論する事ができ、こちらも改めていろいろと考える機会になりました。

旭川では初霜がおりたと聞きます。

すっかり秋が深まったであろう道北の地で、雪がつもってしまう前に色々進めたいと思います。




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見晴岩

 
先週末、2回目の見晴岩に行きました。
天気はよく、岩も乾いているのに貸し切り状態でした。

みんな、青巌峡に行ってるのかな...

成果は「私が好きだ(11a)」のマスターオンサイトと「モグラの穴(11a)」の2便レッドポイント、自分としては収穫大の日でした。

「私が好きだ」はお買い得ルートとなっていますが、いつも気持ちで負けてしまうオンサイトトライ時に、向かう姿勢でトライし、粘って登りきれたのが成果でした。


さて、次は11cに取り付こうと思います。

雪がふってシーズンが終わってしまう前に登る事ができるかな...
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秋来る

 
ずいぶん時間が空いてしまいました。

実習に参加したり、千葉大の学生さんの調査を見学させてもらったり、自分の研究サイトを探して歩きまわりながら、研究林の様子を少しずつ頭に入れている日々です。



↑はじめて毎木調査をする学部生。

自分はいつだったっけかな?と思い出してみると、学部時代は実験系だったので修士1年時のロシアでの調査が初めてだった気がする。単純だとわかっていても緊張したっけなー。


自分の研究については、音威子府でみられる多雪環境、蛇紋岩土壌と堆積岩由来の土壌、トウヒ属2種をを上手く利用して、中川研究林らしい、そして世界的にもOriginalityのある研究デザインをくみたいと思っていますが果たして。


↑蛇紋岩土壌の断面。


今は、いつもの癖でまとめられそうなことに手を出してしまうのをぐっとこらえて、
納得のいく操作実験ができるようあちこち踏査しています。



色んな森を見てあれこれできる事•できない事を妄想している今が、一番楽しかったりするんですが。


投稿していた土壌動物論文も返事がきてMajor revisionとのこと。
土の研究をはじめてから、通したいなーと思っていた雑誌。しっかり詰めたい。


とまあ色々なことがありましたが、気づけば音威子府ではだいぶ秋が近づいてきました。

心なしか広葉樹の緑が淡くなり、針葉樹とのコントラストが強くなってきている気がします。

スーパーに行くと美味しそうな秋鮭が並んでいたり、休暇中の同僚が天然のマイタケやハナビラタケをお裾分けしてくれたりと、道北らしい秋を満喫しています。

できれば今シーズン中に一度、自分で釣った鮭で冬葉をつくったり、ちゃんちゃん焼きをしたりしたいと思っていますが果たして?



クライミングも少しずつ再会しています。


秋肥ゆる。
顎肥ゆる。

さんまも美味しいし、秋の味覚は反則ですね。


お世話になっている先輩から日本酒もいただき、ついつい酒が進みます。
おいしい福島のお酒、ありがとうございました。


来週は和歌山研究林で開かれる野外シンポジウムに参加。
ただただ台風が来ない事を祈るばかり。

まだ秋が始まったばかりですが、そう遠くないところまで冬もきています。
雪が降ってしまう前に、次につなげるためのことを色々やらなければ。
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音威子府編のはじまり

 
雨の日が続いています。

でもその降り方もだいぶ落ち着いてきた?ようで、8月中はゲリラ豪雨の日々でしたが、9月には言ってからはしとしと秋雨ともいうような雨です。

EZOゼミでのセミナー、みんたるでのスライドショーはおかげさまでなんとか終えることができました。セミナーでは現在進行中の悩ましいプロジェクトに色々コメントをもらうことができました(その後の飲み会でも研究感についてみんなで色々話しました)。

それらを終え、ばたばたとフォレスターに家財道具を詰め込んで北上。

9月1日より音威子府村に住み始めました。


4時には郵便局が閉まってしまったり、コンビニにジャンプを買いに行ったら既に売り切れと言われてしまったりと、田舎暮らしを満喫し始めております。

雨がやめばジョギングや山の中を歩き始めたいとも思っていますが、まずは着任関係の書類や荷物の整理をしています。自分がものぐさなのはこれまでの人生で痛感しているので、後回しにしがちなものたちをはじめの一週間で終えてしまわねばと思っています。

2つほど研究助成も書き上げましたが、果たして。

仕上げてしまわねばならない論文もあり... 上手く集中できる時間を確保する習慣を作って、コンスタントに書いていきたいです。

また、天気がよくなった頃、音威子府の写真を紹介したいと思います。
という訳で「顎ろぐ-音威子府編-」のはじまりです

今後とも宜しくお願いします。




↑彫刻家 砂澤ビッキの愛したアカエゾマツ。

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北海道北部を拠点に森林の研究をしている小林真があちこち歩き回って考えたこと・見たものを紹介するページです。 Keyword: 樹、土、ミミズ、北方林、ツンドラ、バオバブ、登山
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