以下の論文がScandinavian Journal of Forest Research誌に受理されました。
Makoto, K., Tani, H., Kamata, N. High-resolution multispectral satellite image and post-fire ground survey reveal the pre-fire beetle damage on snags in Southern Alaska.
"何か"が起こったとき
その影響を知るには"何か"が起こる前後の違いを比較するのが一番。
でも、"何か"が起こる場所やタイミングを予測するのは往々にして難しく、
タイムマシンのない世界は、何かが起こる前の状態を知るのは困難なことが多いわけです。
北の森でよく起こっている山火事に関してもそうで。
「最近、アラスカの南の方で拡大している虫害が、山火事が起こったときの森林への影響をどう改変してしまうのか?」
を知る上で、山火事が起こる前の虫害の様子を復元したかった。
↑虫害で枯れてしまった木がたくさん。
「この森で山火事が起こると、健康な森で起こるのと生態系に与える影響はどう違うの?」
今回の論文では、衛星画像と現場検証を組み合わせて山火事が起こる前の虫害の状況を推定、復元できるか検討してみたところ、できました!というモノです。
遺伝子扱ってたと思ったら、ついに衛星画像で論文書いてしまった!わけですが、
不勉強な事ばかりで、共著の谷先生、鎌田先生に沢山と教えていただきながらの執筆でした。
でも、少し自分の研究の幅が広がった気がします。
この論文は、スウェーデンに行っている間に一度アラスカにいかせていただいて取ったデータで書きました。
雇われの仕事ではないのに渡米を快諾してくれたヨナタン、そもそものアラスカに行く機会をいただいた小池先生、そして、アラスカの森林全般に関してアドバイスをいただいた松浦さん、ラリーさん、福田先生に感謝です。
さてさてアラスカシリーズ第2弾。
前報の炭論文、今回のメソッド論文がでそろったところで...
いよいよでかい山ー広域炭素推定! ...に行く前に、もう一個、ガスフラックス論文書こ。