アムールへ

 
8月27日の夕方から9月10日まで、ロシアのアムール州北部にあるZeyaという街の近くの森へ調査に行ってきます(地図中の黄色い○のあたりです)



よく間違えられるのですが、"シベリア"ではなく、"極東"という行政区です。

アムール州自体は、もう何度も訪れている場所なのですが、
今回は山火事の調査ではなく、温暖化の研究をしにいきます。

ハバロフスクからは飛行機の乗り継ぎがわるいため、シベリア鉄道でZeya周辺に行きます。

2年ぶりのロシア

体を壊さないように気をつけつつ、
成果につながるようにがんばってきます。
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ap bank fes & Mt. Fuji, again

 
ap bank fesにワカメちゃんことイオリと行ってきた。




このfesはずっとずっといきたかった。北極にいくよりもずっと昔、
そう、まだ顎がとんがっていたころから…。

本当はくるりの出る日がよかったんだけど、チケットが当たらず断念…。

でも、その代わりに聴く事ができたSakyuは突き抜けていて、andymoriも思った以上によくて、井上陽水はヒット曲を出し惜しみ無く、ただただ圧倒。

Salyuの突き抜け方をみながら、
あれくらい自分の仕事に入り込めるようにならねばなーと思う。

快晴。
ビール。

時々風。

後半はゆっくり聴こうということで、立ち見ゾーンから端っこの空き地へ移動し、


トリはミスチル。
一発目(だったか?)で、久しぶりにTomorrow never knowsを聴く。

で、今の自分に思いっきり沁みた。
もう、ひたひた。


最後は、これを聴きに来たんだという to U。

期待通りのよさ。

目の前にいたto Uを聴いてる家族の後姿がよかった。



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で、富士山に調査に行ってきた。

再履修となった調査地設定…。

今回は、現地に詳しい、昭和大の萩原先生に色々と教えていただく。


快晴の富士山。

さてさて、明日はセミナー+土壌サンプル分析+来週からのロシア調査の準備+論文を仕上げるなどなど・・・と自己満足的に忙しさをアピールしても始まらない。

そう、みんなそうやって生きている。

夜、鳴沢村で車中泊しながら思ったこと。

自分は雑念が多すぎる。
いや、みんなそれなりにあるんだろうから、
きっとただ、その追いやり方が下手なだけなんだろう。

集中しているときはいい。
いやでも集中する。

問題はだらだらしているときと
集中とだらだらの間。

高みを目指すのであれば、その時間の使い方を考え直して、
少しずつ、実際に行動でかえていかなきゃ。

言わずもがな、Maxのパフォーマンスのしているときの突き抜け具合も。
こないだのSakyuのように。


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お盆

 
さて、帰国後は大急ぎで八甲田の土壌サンプルをクロロホルムくんじょう処理し、

10月にロンドンで開かれる、
「Aboveground-belowground interactions: technologies and new approach」
というシンポジウム用のAbstractを書きました。

うまく受理されれば、私達のグループで開発中の、簡便に土壌微生物の群集組成を分析する方法について発表する予定です。

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それを終え、丸2日と短い間でしたが実家に帰省してきました。

横浜の自宅から茨城にある実家までは、湘南新宿ラインを使うとDoor to Doorで2時間ですみます。


子供の頃は、お盆というと近い親戚が一同に集まっていたので、
にぎやかになった小さな家が、懐かしさでいっぱいでした。

北海道にいる間は夏は山登り、その後も北極なんぞに行っていたせいで、
しばらくご無沙汰な人ばかり…。

年上の従兄弟のおねーちゃんたちに、

「こんなちっちゃい時にお守りしてやったんだからっ!」

といわれると、頭が上がりません…。

懐かしい話、もう覚えていない話など色々しながらビールを注ぎます。

お変わりなく…とかいいながら、みんなそれぞれ年をとりました。
でも、そういうもんでしょう。

同い年の従兄弟にはもう大きな子供がいて、はとこの世代が育ってきています。

30歳独身男は、まあ、色々考えさせられたり、考えなかったり…。

やっぱり身内には、たくさん支えてもらっているんだなーということを再認識する、
そんないいお盆でした。












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朝のしずけさ

 

我が家から。
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back to Yokohama, the first step to...

 
土曜日の深夜、帰国しました。

なんだかわからないうちに横浜についていた。

いや、よくわからないうち、というのはウソだ。


KirunaーStockholm,ー北京ー上海と来て、
上海での乗り継ぎ便の出発が遅れたせいで、成田に降りたのが10時半。

この時点でAbiskoをたって27時間が経過していた…。


横浜行きシャトルバスの最終便も行ってしまい、
京成線、京浜東北の終電を大きな荷物を抱えて乗り継いで横浜駅までたどりつく。

サンプルを置きに横浜国大についたのは夜中の2時だった。

時差ぼけでさえない頭と、あわただしさの中でまともに食べてない腹をかかえて大学近くのガストにいけば、自分と同い年くらいのオトコの人たちがバハムートだなんだと熱く語り合い、つっぱり系と呼ぶには今風すぎるアンちゃんたちは子供のころのいじめについて語り合い、花火大会でもあったのだろうか、浴衣をきてよそよそしく合コンのつづきをしているひとたちも。

外は蒸し暑く、
部屋の中にまで、まるで外にいるかのような勢いでセミの声が聞こえてくる。


充実した3週間を過ごして、もう夏は終わりかと思っていたけど、
日本の日常、夏を目の当たりにしながら、まだまだ夏真っ盛りなのだと思いしらさせられる。


そう、3週間。

あっというま、というほどあっという間ではなく、内容の濃い時間だった。

2つのプロジェクトは(少なくとも1つは)、ぼやっと出てきた結果にも満足しているし、
あとは論文書くだけ体制までもってこれた。

冬の温暖化実験プロも、散々議論してようやく動き出す所までもってくることができた。

SBBに投稿中の論文(自分はLast authorだけど…)から返事が来て
Minor revisionとのこと。

Abiskoを訪れていた世界のトップを走っている研究者なくせにいい奴らとも話をしながら、
駄目だ、甘い、なんて言ってる暇があったらいいことやれよ、
ということにシンプルでいたい、と思った。


変わらず友人でいてくれる仲間達のありがたさを思った。

本当に自分は友人に恵まれている。
みんな、日本にきたら、みせてあげたいものが一杯ある。








ガチンコで議論をしながら面白そうなメンツでプロジェクトをはじめられたこと、
最後まで悩みながらもサンプリングを終えることができたこと、
世界の中でのどこでもない、ただ旅をしていたのでは決して得ることのできない、
でも一箇所にとどまっていてもできない特別な場所をもっていることを実感できたこと。

それらは僕を少し成長させてくれた。

充実感たっぷりの顔で、
お世話になった人たちに、たくさんの「See you again」を言って、
2012年、夏、Abiskoを終え、
いよいよ2012年富士山へ、また、歩き始める。




一部の写真はScott Wilson撮影。
All rights reserved.
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Mårma (もるま)

 
予報では天気が良さそうな土日で、3反復目ー最後の氷河、
Moarhmmabaktiglaciarenへ行ってきた。

Mårmaと呼ばれる地域にあるこの氷河へは、歩くとAbiskoから丸2日。

サンプルを背負ってあるくには体力的にもサンプル的にもイマイチなので、今回はヘリを使った。



土曜日は快晴で、いつもとは違う目線からAbisko周辺を楽しむ。

Mårmaには2人用の小屋もあって、薪ストーブもついている。

トレッキングルートとして世界的に人気の「王様の散歩道」から外れているので玄人好みの場所ではあるが、夏休みシーズンということもあるのだろう、何人かトレッカーに会う。

小屋の近くにテントを張って、調査に必要なものだけもって氷河の後退域へ。



朝から晩まで丸一日かかってしまったが、土壌や植物の地上部、地下部のサンプリングも順調にすすんだ。




夜はJapaneseカレーとワイン。
至福。

食後にめいめいぶらぶらしていると、テントの近くで夕日に照らされたCassiope tetragonaやRanunculus glacialisがきれいだった。




翌日、予想以上に霧が濃く、約束していた時間になってもヘリが来ない…。

ヘリで行く…、という気軽さもあって、
うっかり予備の食料を十分に持ってきていなかった。

2時間たっても来ず…、霧は濃くなるばかり…。

諦めて、明日とりあえずAbiskoまでの中間地点まで歩いて行くルートの算段をしていると、
谷に立ち込める霧の中からヘリが現れた。

一同、大興奮。
そそくさと乗り込む。



霧、雲の切れ間から、明日歩くはめになったであろうルートを見下ろしながら、
快晴のときとはまた違った雲海に浮かぶ山々を楽しむ。

パイロットのあんちゃんも「こんな天気のときに飛ぶのは珍しい」、
と言いながら携帯でシャメをとっている…。

(↑いや、後で写真送るから、今は運転に集中してくれっ)

何度か旋回すると雲の切れ間がみつかり、無事にAbiskoへ帰る。

時計を見ると、帰れるかどうか不安だった時から一時間しか経っていない。

まだ帰ってこれたことが半分信じられないまま、
Scottの家で祝杯をあげた。






↓Scott撮影の帰路の動画。

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氷河の後退域での調査

 
月曜日から水曜日までGuhkesriehppiという名前の谷にある氷河が後退した後の場所へ、植物と土壌の調査をしにいってきました。

GuhkesriehppiまではAbiskoから歩いて7時間。
テントに泊まりながらの調査です。

Abisko周辺でも、ようやく日が沈むようになって来ましたが、
それでもほぼ一日中、ヘッドランプ無しでサンプリングができます。

サンプリング中にはReindeerの群れが現れ、地面に生えた地衣類などをハムハムしていました。


3日間、ひどい雨に降られることもなく、
気持ちのよい天気のなかサンプリングをすることができました。



↑All photos are taken by Scott Wilson (All right reserved)

谷には気持ちのよい風が吹いていて、
雲が尾根にぶつかったりして形を変えながら流れていきます。

頭の中では、パズーが竜の巣をこえて初めて天空の城・ラピュタについた時の音楽がエンドレスで流れていました。

今は、山のように取ってきてしまったサンプル処理に追われています。

北極圏の、自分達以外誰も居ない山々、大地の中で過ごす時間は色々考えることが多かったですが、詳細は、また(いつになることやら…)。


人生色々ありますが、地球を相手に少しでもいい研究ができるように
考えながら突っ走っていきたい。

自分の中での、その気持ちの大きさに改めて気づいた数日間でした。
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北海道北部を拠点に森林の研究をしている小林真があちこち歩き回って考えたこと・見たものを紹介するページです。 Keyword: 樹、土、ミミズ、北方林、ツンドラ、バオバブ、登山
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