スウェーデンに帰ってきて1週間が経った。
帰日前のウメオへの滞在も含めても2週間ほど不在にしていただけなのに、
今は、朝の5時から夜の7.5時くらいまで明るい。北極圏じゃないみたい。
この間まで、6時で閉まってしまうスーパーにダッシュするときには
ヘッドランプが欠かせなかったのに。
計算では、ここアビスコでは一週間で1時間ちょいずつ日が伸びているはずなんだけど
何だかそれにもまして明るくなるのが早い気がする。
まだ雪がたんまり降るのに、こんなに明るくなっていいものか。
あと3ヶ月ちょいで白夜になることを考えると、慌しいなーと思う。
このまま地震の衝撃で、折角参加した生態学会のことを忘れてしまいそうなので覚え書き。
今回、札幌ではずっとBABA家に居候させていただきながら学会に参加。
連日の飲んだくれては帰ってくるというひどい生活にも関わらず
あすきちゃん、かっつん、そしてBABAママには本当にお世話になった。
なんだか、お礼をしてもしきれなさそうなので是非、
スウェーデンに来た際には全力で接待させていただきます。
学会の直前には古巣の北大農学部でセミナーをさせていただいた。
まだ、結果があまり出ていない状況だったけど
近況報告もかねて。沢山の人に来ていただき、質問もたくさんいただいて
ヒントと気合を貰いました。
そして、いよいよ生態学会。
全体を通じていえるのはやっぱり日本語で議論できるのは楽だし、
どんどん深めていけるのででいいなー、と思った。
これは精進が足りない証拠でも。
そして外にでてはじめて、『あ、日本の生態学会ってこっちにかたよってるなー』見たいな
おおきな傾向のようなものも感じることができた。そういう巨視的な感覚は
王道を意識しながら、自分の位置づけを考える上でも(そこで勝負するのか、別のところを攻めるのか)いい。外にでて思うのは、生態学の形は色々で、色々な形で論文っていうのは発表されているんだなーということ。あたりまえっちゃ、あたりまえだけど、一般性をもとめるだけじゃなく、
詳細でその事例としておもしおい記載的な研究も、きちんと立派な雑誌に載ったりしているのを、
日本にいるとあまり見えていなかったなーと思う。
初日は高山生態系モニタリングの自由集会に参加。
スウェーデンではじめた高山プロジェクトに、色々取り込めそうな解析手法があった。
その後の飲み会では、昨年からお世話になっているつくば大のH先生と
熱く語れた。
3日目の自分の発表に関しては、これまでの森林からツンドラへと対象とする生態系が変わり、
樹木の個体ベースの研究からちょっと群集生態学っぽいことをかじったり
秋くらいから気になっていたFunctional Typeとかを取り入れてみた。
色々な人から有意義なコメントを貰ったり、自分の系を使っての共同研究の話ができたり。
特に共同研究の話は、
ウメオでボスと打ち合わせをした段階から狙っていた人と話ができたのでよかった。
懇親会の後には、『ぜひこの人たちと飲みたい』と思っていた方達と事前に約束をしていてしっぽり。
特に、同い年で、近い分野でトップジャーナルにバンバン論文を出して、
めちゃんこ面白い研究をしていたUくんと飲み語らえたのは、本当ーによかった。
まけてらんねーという意識と、一緒に仕事ができたらという思いと。
その後、さらに、昔一緒に仕事をしていた後輩と明るくなるまで飲み・・・。
後半は全く覚えていないけど、色々語り合った(気がする)。
サテライト企画のフットサルも年甲斐も無くハッスル。
久しぶりの球技。おもしろかったー。
また、来年も集まりましょう。
札幌では懐かしい人、挨拶をしたかった人たちとも久しぶりに会えて近況を報告できた。
そして、気の許せる仲間とも、慌しいなかだったけどしっぽり飲めた。
沢山の刺激とやる気を貰った日本の滞在。
これをバネに、また一年、頑張っていい研究をしていきたいと思う。