God jul och ett gott nytt år!


クリスマス前から、少しずつみんな自国に帰っていって
少しずつ寂しくなっていったAbisko。
研究所も閑散としたものですが、それはそれで自由に使えていい。

今日、今年最後の実験も無事にしかけ終えることができ、実験納め。


クリスマスは日本から学部のときの同期が2人遊びにきてくれ
酒を飲みつつ色々と話すことができました。
昔、同じ時間を共有したことのある友人と、しばらくぶりに再会するのは
あの頃から、歩いてきた自分のラインを見返す機会にも、
自分の位置を、改めて把握する機会にもなる。


書きかけの原稿と、
お気に入りのT-shirtsを何枚か、
手に入った文庫本をいくつかもって
Abisko発、Stockholm行きの17時間の深夜特急に乗り込みます。

目指すはイタリア - シチリア島。

New Cinema Paradiseを見てから
そこが、おいしいタコが食べれる場所だと知ってから、
しかもクライミングができたりしちゃう、と解ってから!
行きたいと思っていたシチリア!

ちょっと、クレイジーかつ国際色豊かな仲間たちと行ってきます。

皆様、本当に、本年も色々とお世話になりました。

よいお年をお迎えください。それでは!

Gtt nytt år!

Posted by makocchi-1129comments(0)|-

沈まぬ月、昇らぬ月

 
さて、前回の 『冬至の日の月の動きに関する問題』 の答えは・・・、









.......すみません.........問題を出しておいてあれですが、
わからなくなってしまいました・・・。



適当に問題作っておいた結果がコレですw




冬至の前日の昼間に同僚と外出した際、
ほんの一瞬だけ月が沈んで、また昇り始めるのを見ました。


『ははー、明日は冬至だし、月は全く沈まなくなって、空をぐるぐる回るんだなー』と・・・




思わせつつも、地球は太陽の周りを公転しつつ、月は地球の周りを公転してる。
で、地球は一日に一回自転してる。

太陽が沈まないからって、そんなの月には関係ねーべ? 
ここでは今、一日中、暗いから、真昼の月の動きが見れるだけで、

太陽の動きとは関係なく、月は沈みもすれば昇りもするだろうと
予想していたわけです。

が、しかーし、


曇り空の今日、雲が厚くて月の動きがまったく見えないため、天気予報を見てみると










Σ( ̄□ ̄;)!!



どっちも !?



ホントかよ?


コレはたまたま?
新月とかじゃなくって、『The moon does not rise !?』

ちょっと、勉強しなおしてきます・・・。
どなたかお詳しい方がいたら教えてください。
Posted by makocchi-1129comments(11)|-

夜と月の関係と、昼と太陽の関係は同じか?

 
明日は冬至。今日明日辺りが、『一年のうちで一番夜が長い日』と覚えてきた。

しかし、すでに一日中が夜 (Polar Night 極夜)と定義されてしまっているここ、北極圏では、
"一年のうちで一番、かろうじて明るいと言える時間が一番短い日"と、
若干の修正をする必要がありそう。

夏、白夜の日々、ここでは太陽は全く沈まなかった。

Abiskoは北緯68度と、北極圏の中では大分、南の軟派な位置にあるので、
太陽の高さは一日のうちで大分変わった。
だけど、沈みそうになって空を低空飛行をしては、また昇っていっていた。

Q さて、暗い時間がもっとも長くなる冬至の日、月はどうなるのでしょうか?

三択問題です。

A1 太陽とは地球の周りを回っている周期が違うんだから、空は暗くなるけど月は、沈みもするし昇りもするっしょや(普通に見られる)。

A2 いやいや、地球は傾いとるきに。太陽と同じで、全く見られなくなるっちゅーきに。

A3 月だって、頑張るときがあるでごわすよ。じゃっとん、今度は月が沈まなくなるでごわす。

さて、どれでしょうか?Wikipediaなど見ないで直感で考えてみてください。

ヒント1: Wikipedia 『夜』より。


ヒント2
答えは、『へー、そうなんだ !! + ぱっぱりねー / 2』 です。

答えはまた明日。


さて、これまでは、日に日に短くなっていく時間を数えていたけど
これからは少しずつ明るくなってく。

ここは、世界の端っこだけど、地球の丸さや天体の構造を、色々実感できる。
地球って、ホントに面白いことだらけだね。


Posted by makocchi-1129comments(4)|-

Talk, Talk Talk !!

 
今週は火曜日から昨日まで、朝から晩までぶっつづけ会議。

僕の所属している『Climate Impact Research Center』には、
植物生態学, 生物地球化学, 陸水学, そして日本ではあまり馴染みのない『古生態学』と
いろんな分野を研究しているメンバーがいる。

新しいHP: http://www.emg.umu.se/english/research/circ/

でも、そのうちの半分くらいは、普段は900km離れたウメオ(大学の本部)にいて、
実際にAbiskoに常駐しているのは、自分を含む残りのメンバーだけ。

で、みんなそれぞれ勝手に、もしくはあちこちの共同研究者とプロジェクトを展開している訳だけど、せっかく同じ組織なんだしCIRCの中で、もっとコラボして面白い研究して、論文書こうぜ!
というのが今回の会議の趣旨。



事前に、妄想レベルで考えている共同研究のプランを考えて置くように言われ、
初日は、今やっていることと、妄想的コラボレーションの可能性を各自プレゼン。
+人の少ない、ここ北極圏でScientificな環境づくりへ向けて、何ができるかについて色々・・・。

『結果の図ができたら、ノリノリ気分でコーヒーたいむへ持っていこう!』 が1つの結論。

2日目は、初日のプレゼンの中から "ぼやっと" 見えてきたコラボグループごとに分かれて、
研究すべき疑問点の列挙、その中からEffortを裂くべきトピックの品定め、
今使えるグラントとそのサイズ・これから出せそうなグラントの確認、
具体的なプラン、トピックごとのAuthor決めなどの話し。

大事なのは、近い研究をしている人同士でテーマの奪い合いにならないことなんだけど、
その辺りのルールとか、テーマのすみわけなど倫理的な点についても
Senior Researcherから体験談を交えた体系的な話があったのは、すっごい為になった。

『Respect and Trust』 が1つの結論。

午後は、チームを変え、同じことをもうワンセット。
今度は、フラックス+水の中のことをやっている人たちと。

最後の日は、Review論文を書こうかという話+現在進行中のプロジェクトチームごとに分かれて
でてきた成果のまとめとか、近々、どう纏めていくか、追加実験をするかなどの話。

自分は、この夏の調査結果、秋から仕掛けていた実験結果を見せてDiscussion。

予想とは正反対の結果だったけど、手持ちの結果で論文まで持っていけそう。
上手く行けば、最近できたナチュレの弟誌への投稿を狙った実験だったけど、それは難しそう・・・。
日本ではPDの人達も、その辺りの雑誌に出し始めている。
そういうところに、少なくとも投稿することができる(気になる)ネタをやりたい。



3日間、夜は研究所内の通称 『ツンドラBar ↑ 』 での酒を交えつつ、
普段しているような具体的な研究結果の話だけではなくって、
こういう、研究を進める上でのストラテジックな話がとことんできたのはスッゲー為になった。

みんなで、

『面白い研究して、面白い論文を書くにはどうしたらいいか?』

を、純粋にひたすら話し合う。めっちゃ疲れたけど、とてつもなく貴重な時間でした。



スウェーデンの仲間たち (photo by Peter and Tyler from CIRC Home Page)


↓ おまけ。こんな所長(!)がいる研究所に万歳。


Posted by makocchi-1129comments(3)|-

近場の氷

 
日曜は家からチャリで10分の氷でクライミング。



あちこちにツララがぶら下がっているAbisko Canionはロケーションばっちり。
登った滝は、そんなに難しくないけど今の自分では、一杯一杯。



一緒にいったエリックが修業的なのが好きなせいで、
あちこちラインを変えては打ち込む。登って下りてきて休もうとすると
『みすたーMakoto−, One more try-』

・・・。

お陰で後半は大分いい感じ。

腕が、パンパンになってきたところで暗くなってきたし終了ー。
とぼとぼ歩いてかえってきて、研究所のサウナでふいーっとな。
しかし、この時点で未だ3時という北極圏マジック。

ノルウェーにある目標のマルチピッチルートを目指して、ちょびっとずつ修行。

今夜は、薄く広く延ばされたオーロラが
ヌオーリヤ山のほうから出て、空一面に広がっている。
大分、動いてもいる。

何度見ても不思議だけど、最近は慣れてしまったせいか、
外に出てまで写真撮るほどでもなくなってきた。
まだいい写真は取れてないんだけど、
いつでも取れそうだし・・・と思っちゃってるのが、イマイチ駄目。
多分、そのうち気づいたら見えなくなってる。

さて、一仕事して、また新しい週。
Posted by makocchi-1129comments(2)|-

天気予報

 
週末の天気が気になってネットを覗いてみると・・・



わかっちゃいたけど、記号で書かれると面白い。
どうも、昼間、明るい時間も、正式には 『昼間』 とはみなされていないらしいことを知る。
Posted by makocchi-1129comments(0)|-

ふとした瞬間

 
ふと、来年の9月以降は、
お給料を貰いながら生活していけるかわからない状況であることが気になる。

気にするのは大事。食っていけなくっちゃ始まらん。
その、そう遠くない将来のために、やらねばならぬことがある。

でも、むやみに先のことに心配なっかりしてたって仕方ない。心配するのに時間を使うだけ損。
そんな時間があるなら、今、集中して論文かくか、
集中できないなら、鬼にでもなったつもりでサンプルでもさばくべきだ。

しかし、まー、なかなか、どうしてそうそう割り切れるモンでもない。
貯めるのでもなく、でも、ただ開き直るのでもない。
答えはない様で実はある。

その、バランスの付け所というか、こういうStress Managementを上手くやらないとなー、と、
オーロラを横目で見ながら思った帰り道。

ここ数日の放射冷却で、我が家の窓は、いつの間にかガラス細工かというような有様に。

Posted by makocchi-1129comments(0)|-

小さな村のクリスマス・シーズン

 
朝来てみると、実験装置の調子が悪そう。
『ooooooF』というエラーメッセーを表示させながら、うんうんと唸っている。

技官さんと2人で格闘し、何とか直ったものの、ほとんど丸一日使ってしまった。

今週は、『最近、実験ばっかであんまり進めてなかった論文書きを
午前中の時間を使って片付けてしまおう!』 と思っていたのに、さっそく出鼻くじかれた・・・。
ふいー。まー、そういう勢い依存的なことは気にせず、ぼちぼち進めるべ。

周り(といっても遠く)の人たちが、どんどんいい論文書いて、
いい感じで進んでいくのを見ると
面白い!と思う反面、うらやましく思うし、あせる。

でも、あせっても仕方ない。
今、競争する相手は他の人ではなくって自分。まだ、そんなもん。
自分が向かい合っている現象のひとつひとつを、論文にしていくしかない。

一方、ここAbiskoにテレビ会議(?)システムが導入される事になりそうで、
Umeaの本店でやっている、いろんなセミナーが聞けたりできるるようになりそう。

いつもいつも、学部のメーリングリストで、
面白そうなセミナーがUmeaで開かれるという案内が来る度に、
いいなーっと、うらやましがっていたけど、それが少しは解消されそうだ。



さて、12月に入り、ここ北極圏もごたぶんにもれず、
村や研究所でクリスマスっぽい雰囲気が漂ってきた。

家々のベランダや窓には、キャンドルが置かれたりいろんな装飾品がぶら下げられる。
庭の木は、期間限定クリスマスツリーへと様変わり。

札幌や東京のクリスマス・イルミネーションのように、まぶしくらいなきらびやかさは無いし、
クリスマスセールといっても、一軒あるスーパーで、
『ビールのつまみにぴったり!サラミ半額セール』が あるくらい。

でも、一日のほとんどを占めるようになった暗闇の中で、
一つ、また一つと、思い思いの飾りで彩られた窓が増えて、
村全体が、何かを待ち遠しく思っている様子をみると、
なんだか、こっちまでわくわくしてくる。

研究所のお茶部屋には、ろうそくが4本。



このろうそくは、クリスマスの4週間前から、1週間に1本のペースで
別のろうそくに点火していくらしい。

今は3週前の週。
マイナス25度。
10時から2時半までが明るい。

これは朝9時くらい。



毎朝、電灯のついている研究所を見るたびに

『わっしょいっ、暗っ!』 と独り言を言ってたり。 
Posted by makocchi-1129comments(2)|-

龍馬伝

 
海外ということで何日か遅れではあるけど、毎週欠かさず見ていた
龍馬伝が終わってしまった。

テレビでも、本でも、影響されやすい自分は、
これを見ていた多くの若者たちがそうであったように
時に、自分を重ねたりしながら、自分のやるべきこと、持つべき志について考えさせられたりした。

いくつもの言葉に、心動かされながら見てたはずだけど、
思い出そうとしてみると、中々どうして忘れてしまっているもの。

1つ覚えているのは

『誰かにおそれいっちゅう暇は無いですき』


もっと、貪欲に、シンプルに、

かつ、何のために、生きてるんか悩み続けることを忘れず、

もっと突き抜けろ、俺。

HPに掲載されている最終回に向けた福山雅治のメッセージもいい。

http://www9.nhk.or.jp/ryomaden/topics/30_interview/index.html

もう一回、はじめから見たいなー。
Posted by makocchi-1129comments(2)|-
S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< December 2010 >>
RECENT ENTRIES
RECENT COMMENTS
ARCHIVES
RECOMMEND
顎ろぐ
北海道北部を拠点に森林の研究をしている小林真があちこち歩き回って考えたこと・見たものを紹介するページです。 Keyword: 樹、土、ミミズ、北方林、ツンドラ、バオバブ、登山
PROFILE
LINKS
OTHERS
template by msrbn