購入欲

 
日本を離れるにあたって持っていきたくなってしまう本がでてくる。

『極地』と似たところの多い高山植物の生態学とか、進化生態学とか、
地球環境化学入門、Island Biogeography...植物の系統地理関係とか…
そういったキーワードの本。

今買っても重荷になるだけなのに、
手元においてたら、あっちで見えてくるものが変わりそうな日本語の本。

買うか、買わぬか…。
Amazonの古本で安いのがあればいいんだけど,
まとまると結構な額になっちゃうしなー。
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久しぶりの星野道夫

 
4月1日に、早々と、半ば勢いあまって札幌の家を引き払ってしまったが、
札幌に仕事も荷物も大量に残っているため、
現在は、後輩のBABA家に居候をさせてもらいながら大学へ通っている。

学会ついでに帰った実家で買いだめして、寝る前に読んでいた本たちも読み終わり
『何かお勧めの本はない?』とBABAに聞いてみると、
めぼしそうな本の束を持ってきてくれた。

そこから星野道夫の本を何冊か借りて、寝転びながら読んでいる。
何年か前に、まとめて読んだ本たち。

それから、人に薦めはするものの、
自分の持っていたものは貸したまんまどこかへ行ったままになったりということもあって、
自分で読み返すということもしていなかった。

今、
その舞台となっているアラスカにいった後、
そして、大陸は違えど、極北と呼べるような土地へ向かう前、

また、あの頃とは少し違った気持ちで
一つ一つの風景と、その先に見える何かを、

読み返してみようと思う。
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富山滞在


おかげさまで無事に極東地域研究センターでのセミナーを終えることができた。

セミナーには色々なバックグラウンドの先生・学生さんが来てくださった。
経済学系の先生方たちにも興味を持っていただけるようにするにはどうしたらいいんだろう・・・
と試行錯誤しながらプレゼンを考えるのはとても貴重な経験になった。

最後に学生さんに「わかりやすかった」という言葉をいただけて嬉しかった。

同センターは、これまで僕が研究拠点としてきたブラガベシェンスクに興味をお持ちの様子で
これからも末永くお付き合いできれればと思う。

セミナーのあとは、おいしいお魚とお酒。



知らない名前の魚が色々でてきて、しかも大好物のタコもおいしくて
至福の時間だった。

打ち合わせやセミナーの合間の時間で、論文の直しも結構はかどったし、
充実の出張だった。

最終日、飛行機までの空き時間では、
なんと、たまたま富山に里帰りしていた部活の後輩・舞ちゃんと
五箇山という、富山の山奥にある合掌造りの家を見に行った。

町ではもう、桜は散り始めたけど山里ではちょうど見ごろ。





日本の春ですな。

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富山ちゃん


富山大学で開かれる「極東地域研究セミナー」で
アムール州での研究のお話をさせていただけるということで昨晩から富山へ来ております。



今朝おきてみると立山連峰がよく見えます。
山に囲まれた富山という町は、何だかほっとします。
こういうのは、山好きでなくとも、感じるものだと思います。

さて、今日のセミナーには自然科学系だけじゃなくって
極東の流通経済学など社会科学系が専門の方もいらっしゃるとのこと。

炭だけにとどまらず、山火事が頻発する社会的背景とかにも少しふれて
アムールの山火事事情に少しでも興味を持っていただけるような発表がしたいです。

それにつけても酒と魚の富山ですよ。
その後に企画されている懇親会も楽しみ。

********************************

ところで、最近、ふっと気づいたことがあります。

2000年4月1日、大学入学のため茨城から札幌へ発つ日、
その前日には、なんと有珠山が噴火しました。

で羽田からの飛行機は遅延。

そしてこの度、アイスランド。
勝手にこじつけているだけですが

つくづく、噴火には縁があるな、と思ったり。来月には沈静化していることを祈るばかりです。

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久々のフィールド / アイスランド噴火

Hej! Jag heter Ago. God dag.

4月も中旬だというのに吹雪。

そんな中、昨日は後輩サトゥーンの山火事フィールド調査のお手伝い。

昨年、「雨を呼ぶ女」として、デビューした彼女だが
今年は、「雪を呼ぶ女」として改めて出直すらしい…

…さておき、久しぶりのフィールドは面白い。

現場にでると、色々インスピレーションが沸いてしまう。
でも今日は様子見+αなので、午前中で早々に下山。

で、論文修正のつづき。

実は4月1日、本年の初めは「Reject」のお知らせから始まった。
なんて縁起の悪い年度なんだ〜
とへこんでいても仕様が無い。

ばたばたとしていてなかなか進んでいなかったのだが
力を入れて集中して、そろそろ修正を終わらせよう。

Tack!

*******************

追記:アイスランドの火山が噴火して欧州北部へ火山灰が降っているらしい…

http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100416/erp1004160914004-n1.htm

いつもは山火事が起こっている様子を写している写真が欲しくって見るNASAのサイトでも
↓ こんなんが紹介されていたり。



左上のアイスランドから茶色いのが流れているのが分かる。
向かう先にはスカンジナビア…。Swedenも射程圏内ですね。

あの、地面にそれ積もられちゃうと、
土のなかのリンとか調べようとしている者にとっては、面倒って言うか…

…いや、むしろこれをうまく使って、何かできるかもなのか…

ついでに同サイトに最近紹介された写真をいくつか。
http://modis.gsfc.nasa.gov/gallery/



今日の東南アジアの山火事の様子。赤いぽっちの一つ一つが、今まさに燃えている場所。
ひょえ〜。



こちらは四日前くらいに日本海を渡ってとんでくるDust(黄砂が多め?)の様子。

アラスカぷろじぇくとで衛星画像を使い出してから、少しはまっているのですが
時々、地球を空からみるのも面白いですよ。

あちこちで色々起こってるなー、動いてるなーって感じがして。
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はじめのいーっぽ

 

早速、こんなの購入してみた。
目指せ、スウェーデン美女。

ところで先日届いた日本生態学会誌に、
横浜国立大の森章さんがスンバらしい総説をかかれていた。

森林生態系の中での自然撹乱の"起こり方"の重要性と
それについて研究する、「撹乱生態学」のあり方。

自分も山火事という撹乱を対象として研究しているので、

「あ、自分の研究って、こういう位置づけができるんだ」
「このフレーズ、そっくりそのまま引用だ」

という文章のオンパレード。何度も、読み返したい論文です。
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『たしかなもの』


4
1日、3年間住んだ家を引き払った。


その後は、学会や、お世話になった人への挨拶やら、結婚式などで
札幌から品川、故郷である五霞、つくば、吉祥寺、春日部、京都…
















これまでと同じように、たくさんの景色を眺めながら、ぼーっと色々考えていた


ただ、あまりに多くの景色たちと一緒に考えたものは、

どこかへまぎれて、もう、どこへ行ったか解らない


これからのこと、これまでのこと

浮かんでは消えるそれらと、いくつの町を通り過ぎてきたのだろうか


このまま、僕はどこへ行くのだろうか


何かを探しているように見えるけど

見つけたいはずのものの探し方を、僕はまだ、わかっていない気がする


小田和正の『たしかなこと』という歌のフレーズ


***********************

時を越えて、君を愛せるか
本当に君を守れるか
空を見て 考えていた
君のために今何ができるか


***********************


この旅のどこかから、自分の頭の中についてきて

いくつもの空の下

桜の前

酔って歩いた道々で 何度も口ずさんだ


土曜日、京都でメルチンさんというワンゲル時代お世話になった先輩の結婚式があった

式中で、ご両親への手紙を読むところで、この曲が偶然流れた


ふと、先輩と知り合ってから
ここまで流れてきた時間が思い出される


ただ山に登りまくって、酒を飲みまくっていただけの学部時代

僕らはまだ若くって、衝突をしたりもした


でも、彼が京都に引っ越してからも

何かと交流があった

それは、きっと自分にとってどこにいても気になる、
尊敬する存在だったからだと思う


出会ってからちょうど10年ほど


きっと、先輩はこの歌の中での問いに

自分なりの答えが出て今日という日を迎えたんだろう


僕たちはこうやって少しずつ生きていく
そんなことを勝手に思っていると
、何だかこみ上げてくるものがあった








末永く、お幸せに 

そしてこれからもよろしく




*******************************************************************

先週末、Swedenから

心待ちにしていた、ポスドクとして採用していただけるという通知が届いた

 

少なくとも1年半ほど北緯68度にあるAbiskoという小さな町で

極寒の北極圏に生きる木々の研究をすることができる

 

僕が、まず、今できること

それは、いつも思うことだけど

 

自分がいるからこそできる仕事を楽しみながらすること


そして、
いつかメルチンさんのように誰かを守れるくらい強くなるように

心を強くなれるように生きていくことだと思う

 

晴れて気持ちのよい週末


大文字山に登り

少し葉っぱの混じりはじめた桜を見て

懐かしい人たちと飲み明かした




思いを新たに
覚悟を持って再出発

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北海道北部を拠点に森林の研究をしている小林真があちこち歩き回って考えたこと・見たものを紹介するページです。 Keyword: 樹、土、ミミズ、北方林、ツンドラ、バオバブ、登山
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