桜はまだだったけど、実りおおき学会でした。

25日から昨日まで、京都で開かれた森林学会へ参加していた。

shimo

まずはお仕事について===========================================

自分の発表としては、いまいち。正直時間配分がイマイチだった。

なんでもかんでも言いたいことを言えばいいというのではなく、取捨選択して、
いらないものを削って、っていう風にしなくっちゃ。
一番伝えたかった『炭っておもしろそう』は伝わった気がするけど
その次ぐらいに伝えたかったキーワードは抜けてしまった感じがする。

次に生かさなければー。
この時期に、今までいろんなアプローチで集めていたデータたちを
一つの方向性に向けてまとめれたのは良かった。
その上でD3でやらなきゃいけないことも明確になったし。

会いたい人、話を聞きたい人、名刺を配りたい人
知り合いになりたい人とも交流ができ、有意義だった。

いつもは生態学会と森林学会の両方に参加していたけど
正直、どっちかだけでいいかな?という印象。

生態学会は、やっぱり盛り上がりがすごい。色々な分野をまたぐから
それを包括できるような解釈や議論ができる。
たとえば最近気になる進化学だとかの仮説を考える上では、
様々な生き物やスケールを扱う研究発表を聞くのが大切だし
その面白さがある。

でも正直、交流する人が多すぎて、
発表も多すぎて、概念もおおい。勉強にはいいけど、
いろんな分野の話を聞いても、僕の脳みそでは、そこから
自分と共通する概念を取り出すのは結構困難だたりもする。
ただの勉強不足、想像力不足なのだろうが。
また、会いたい人以外で 学会を機会に気になり始める人、
一緒に、具体的に共同研究へ、という形にというのはあまりできずらい気がする。

森林学会は、生態学会よりも規模は少ない。シンポジウムなんかも少ない。
でもその分、焦点が絞りやすいし、
自分のストライクゾーン+ボール2-3個分くらいの発表が多いので、
身の丈にあった交流や知識の広げ方ができるという印象。

自分のターゲットの絞り方だとか、
求めるものは時期によって変わるのだし、
それを意識しつつ2つの学会に上手に関わっていきたいと思った。

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さてさて京都での日々は、先輩のめるちん氏のお宅へ滞在させてもらった。
家は吉田山の上にあり、会場までもすぐ、
眺めも良いところで、すっかりお気に入り。

借りた自転車をかっ飛ばして、あちこちまわった。
桜を期待していったけど、あいにく、ちょうど滞在中は、寒くって、
花がひらきかかったまんま、一週間がすぎていった印象。

でも、下賀茂神社、二条城、永観堂、南禅寺、真如堂、平安神宮など、
ぽつぽつと咲いてるのを探しながらそれなりに回れた。

eikann

久しぶりの京都。
自転車でただただ走りまわっているだけでも
ちょっとした小道が、
そこにある入口の小さな、そして素敵な庭がありそうな家がなんだかわくわくさせた。

飲みに付き合ってくれたメルちんさん、2438氏、きち氏、and おにこさんに感謝。

最近は後輩と飲む機会が多かったけど
やっぱり一番下っ端で、言いたいことをボンボンいってたたかれているのが
自分の性に合ってる気がする。ひっさしぶりに気持ちのいい話ができるのみだった。
また飲みましょう!

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さてさていよいよD3ですか。

昨日は夕方帰ってきたけど学校へは行かず、
これから一年のことを考えていた。

あちこちに行って忙しくなりそうだけど、
優先順位、本当に必要なことを見極めて、
楽しく、大胆に、
でも着実に、やって、かけぬけないとな。
いいかげんはしらなければ。
ぐだぐだ生きていてもだめだ。
ほっと一息して、ぐーっと息を吸い込んで、

ふーっともう一回吐いた

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ちなみに滞在中は、これまでの人生で最大のモダン焼きをごちそうになった。
なんとひとつで7000円。
研究の打ち合わせなどをしていたら、
そのままご飯を食べに行こうということになり、三人で食べた。
久しぶりの喰いごく。連れて行ってくださった方は、
大食いを強いる改めされる常習犯のよう
ちなみに僕が最年少とうようわからないけど楽しいメンばーでした。

okonomi
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京都で森林学会

さてさて、明日から森林学会で京都♪

昔はよくいってたんだけど、
京都にあそびに…じゃなくって行くのはもう5年ぶり?くらいか?
いつか京都かならでやってくれたらあそびにいけると思ってたのがようやく(-_-メ)

ちょうど桜もきれいそうだし、
色々話を聞きたい人もいるし、
色々酒を飲みたい人もいるし♪

滞在中はマッドScientist(予定)のメルちんハウスへ滞在させていただく予定です。

ちなみに、今回は最近いろいろやってる炭実験から得られた
炭の様々な特徴によって違う植物への影響を報告し

『で、山火事の頻度やら、強度がかわるとせきてくる炭もかわるんだろうけど、
 その結果、植物の成長はどうなりそうなのよ?』

というお話をさせていただく予定です。

山火事の頻度やら強度によるところは、かなり無理やりに考察してみました!
という感じであるが、ま、そういう極端なところの視点からみてみると…
というのもあるかなーと思うので、厳しい突っ込みが予測されます<`〜´>

いやー、けちょんけちょんにされたいな〜♪
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年度末

10日も前に返ってきていた原稿をようやくReviseした。
さて、あとは天の神様の言うとおり。たのんます(ー_ー)!!

年度末になって、締切とお別れが一緒に来てばたばた。
うちの研究室でも、長老級の方が2人も移動された。お二人ともご栄転なのだが
残されたほうは結構、さびしい+プレッシャー。

自分も、もう、上から数えて、二番目。
さて研究室ともども今年を無事に乗り切れるのでしょうか。
まあ、まず、自分の仕事をしっかりやることに集中です。

もう一本宙ぶらりんになっている火入れの論文にもけじめつけなければ。
あわよくば、フィールドシーズン前にもう一個小さめの原稿も書いてしまいたいのだが。
と同時に、きづけば来週に迫っていた学会でお話しすることも考えなくては。
加えて、PDの学しんの申請書も、もそもそ書き出さす。

なんだか今日は頭がぐにゃぐにゃだー。
いろんな面白いことと、やらなければいけないことが一緒にきて
さえてるような、
でも下手に思いついてしまうから、色々見えてしまっているような。

今日一日は、すこしブレーキをふむのをやめよう
ちょっと紀伊国屋にでも行って、おもしろそうな本でも立ち読みしてこよう。

めたぼろみくす、おもしろそうだなー。短くしたらメタボなんだけど。

ところでここにきて嬉しい知らせ。

2010年に韓国で開かれる国際学会で、山火事に関するセッションをOrganizeしたい!
と申請させていただいたのが、さっき、レスが来て
Acceptable after revisonだそうな!がんばらねばー。

2年もあとのことだけど、わーい!
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シベリア研究会終了ー。

昨日は結構遅くまで、久しぶりにあった先輩やシベリア研究関係の人とのんでいたため
朝起きだす勇気をしぼるのに結構時間がかかったが
外に出ると春の陽気。

sora

久しぶりに木々の枝越しに、真っ青な空をみあげる。

昨日は数日前から来ているヤクーツクの人たちを交えてのシベリア研究会だった。

みんな、おもしろい研究をしていて、
実はちゃんと聞いたことがなかった
共同研究者の方の発表を聞けたのがよかった。窒素循環おもしれー。

先人の研究で、シベリアの窒素循環に関する現象のところがしっかり抑えられているだけにやっぱりピンポイントで、欠けているところを突いてくる研究だし、
わかりやすい。

自分の発表もまずまず。炭は面白いんだぜ、っていうことは伝わった気がする。
質問、コメントもたくさんもらって、
最近自分がみつけた定性的な炭の機能に、森林における意味を考える上でも、
炭がどれくらいあるのか?その存在様式の割合は?
という定量的なところを抑えたほうがいいなと思った。
どっかモデル試験地がほしいんだけどな。

また、最後にいただいたコメントの

『山火事は他にもある。炭だって世界中ある。
で、シベリアという環境が他と一番違うところは何かね』

という言葉が頭の中に残る。

特殊環境を研究する意味、おもしろさ
シベリアのことを研究する意味、おもしろさ、を
自分は深く理解しようとしていたのだろうか?
ただ燃えていればどこでもいい、
炭があればどこでもいい、と考えて、
その場所のおもしろさや特徴を、理解しようとはしていなかったのではないか。

sora
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やりたかった仕事が出ちゃってた+ロシア人きたる

ちょっと文献を探していたら、ひょんなことから、
少し前におもしろそうだなーと思ってたことが実はすでに報告されていることを発見。

Long-term effects of wildfire on ecosystem properties across an island area gradient.
Wardle et al. (2003)

要は島の面積の大きさによって、雷のおちる確率はかわって、
その結果、島の中の山火事発生頻度は違うでしょう。
で、バイオマスとか生産性とかリターとかもちがうよねーという話。

うーん、スカンジナビアにあったんか、この系。
山火事の履歴って長期的になると、実は痕跡が無くなってしまって
(たとえば大昔に、ある家が火事にあったことなんて、こげた家がとりこわされちゃったら、新聞見るかしないとわからないわけで)

単純そうだけど実は調べるのが難しい課題。
でも、この研究は島の大きさっていう、かなり永続的に変わらない実験系を使って、
山火事の履歴をコントロールできる実験系になっている。

ちょっとほかに見ていた文献で、ケベックの湖にある系がつかえるかなーとか思って
いたのだけど、Swdenにあったし、しかももう、結構研究されちゃってるし。

こりゃー大分前に先こされたなー。
残念。なんかことごとく、おもしろいかなーと思って思いついて、
いいかも?と思うことが、
実はことごとくやられてたり、
もしくは10年前に仕掛けが始まっていて、揺るぎのないでーたで、
実証してやがる。

うーむ。うむ。方向性は間違ってないはず。
でもなんにもないところから思いつくことなんか、世の中誰かが思いつく。

じゃ、やっぱり、自分で一つ一つ結果を出して、掘り下げていくしかないんだろうな。

さてさて、ロシア人が来ました。
北大でやってるプロジェクトで。
こないだ夏に行った時に世話になったバイバーがきてる。

セミナーもあるけどその後のビール園が楽しみだ。
バイバーにとことん飲ませたいな。

bi-ru

これはサーシャが持ってきてくれた、ウォッカのラベルで、昔のヤクート人が、岩壁に描いた、トナカイの絵が書いてある。まろやかーで、これまで飲んだどんなウォッカよりもうまかったす。Yakutsuk産。おきにいり。
The ancient deer is drawn as a symbol.
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細かいなぞと情熱大陸

今日は、今書いている論文の中の土壌空養分動態のデータで、
本筋じゃないデータなのでずーっと『こんな現象もみられたけどその理由はいまのところわからない』と解釈を済ませようとしていたものの理由がなんだかひらめいた。

タダの勉強不足だったのだけれど、他の養分の動態との関係を考えても理屈が通ってくる。うーん、よく、これまで樹木ってうまく出来てるな〜と思うことはあったけど

『土の中もうまく出来てんなー』と思った。さて、さっさと仕上げねば。

さてさて、昨日の夜は例によってこれだけはほぼ毎週欠かさない情熱大陸。

今回はRIKENの上田泰己さん(生命科学者)
動物の体内時計の研究をしているかた。

いつもは、〜〜選手とか〜〜家、とか今の自分とは少し離れたところにある職業の人たちの言葉から『あーやっぱりそうだよねー、どこもしんどいのと面白いのは一緒だねー』

とか感じて、情熱をもらっているのだけれど、
今回は、もろ研究者。という自分がいま目指している職業。

やっぱりそうだよね、という言葉も
いつもとは伝わり方、も変わってくる。

『根拠のない自信が大事』

面白そうに、情熱的に、論文を書いていると面白くって、
ついつい、時間を忘れて書いてしまう、という。

ちょうどひーひー言いながら論文を書きつつみていたので
なんだか見失いそうだったものを、教えてもらった。

番組としても、いい作り。
ただ、『生き様』、や『言葉』、『意外な一面』を見せるのではなく
やっぱり最終的に研究者に求められる『で、それで何が言えるのか?』ということを
彼に問うていたし、それをわかりやすく写していた。

そしてやっぱり自分に問い直す。

『炭を研究する』ということの広がりを。

それは森に火があることの大切な意味、
そして地球のホメオスタシスを明らかにするブレークスルーではないかと考えているが
まだまだ伝わりにくい。

今の自分にはそれよりまずは論文を形にすることなのだけれど
自分のなかでこまでPhylosophyを広げれるか。
常にやっぱり、考えていたい。

おもしろいなー。
Posted by makocchi-1129comments(7)|-

ピンとした空気

昨日の夜の空気は乾いていてピンとしていた。

その性もあって、研究室のメンバーとラーメンを食べに行こうと外に出ると、
農学部の建物の上に、弓を引いたような細く鋭い月がはっきりと見えた。


円弧の欠けた部分に星が一つ。


夜中、帰宅途中にある道路に設置された『ただいまの気温』を示す電光掲示板も
久しぶりに赤い字でプラスをさしていた。

朝、昨日の夜の空気そのままに快晴の中
昨日帰った道をとおって学校に来る途中

今年の冬はあったかかった、と言いつつも
道のわきに寄せるだけでたまりにたまっていた雪の山を
大きな重機が何台もつらなって大きなキャタピラーを回しながらで
なんだかあわただしく片づけはじめていた。

もうまとまった雪は降らないと踏んでのことだろうか
月がひとつ変わったようだ。
Posted by makocchi-1129comments(0)|-
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北海道北部を拠点に森林の研究をしている小林真があちこち歩き回って考えたこと・見たものを紹介するページです。 Keyword: 樹、土、ミミズ、北方林、ツンドラ、バオバブ、登山
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