2月ももうおしまい。

ばたばたの前半を終え、よーやくハイテンション気味エンジンがかかってきたところで
2月が終了ー。

昨日は夜おそかったので遅くおきてテレビをつけてると王様のブランチが始まった。
『あれ、もう土曜日?、3月1日だっけ?』、曜日感覚不明状態。

3月も手帳を見れば、あわただしい謎の会議が沢山入っている…。
これも社会勉強なんだろうが、こんな風に一か月が過ぎていったらD4なんて目の前だな。
そんななか合間をぬって、実験こつこつしつつ、論文かかないとね。

3月のうちで大きなイベントは学会と来年の学振の書類を書くこと。

今の業績数では、自分がトップのものが無さすぎるので
不可能に近いかもしれないけど気合いを入れて書こう。
自分の中の研究のキーワードを再確認するためにも。

おれが知りたいのは何だ?解決したいのは何だ?やりたいことは何だ?
環境問題なのか、木の不思議なのか?

その切り口は炭?樹木生理?土壌と木の関係?

今の研究への思い入れと、その発展性を冷静にかんがみて、

でも勘もフルにつかって自分の中のキーワードをもう一度考え直さなきゃ。

『バランス』と『思い』、そして世界と身の回りの状況を踏まえた『勘』
それををうまくたもって
でもわくわくしながら考えなきゃ。

そしてD3の計画も。

もう一回、短期集中的に自分のD論に直接かかわるロシア調査を入れたいのだけれど
卒業を考えると…そんなことやってる場合か?
と言われそう(というか先輩には言われている)。

あるデータ+αでなんとか書くものなのか、
もうひと調査だけして、
あとは間に合う間に合わないじゃねー、間に合わせるんだよ!!
の精神でギリギリになるかもだけどなんとかするために突っ走るか。

何にせよ、おもしれー、と心から思える
おもってもらえるD論を書きたい。

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ところで先日、昼飯の帰りに北大博物館でやってるアイヌ展に寄り道してきた。

ainu

展示されているのは主にアイヌ文様が刺繍された民族衣装。

サブタイトルにあるように焦点は伝統技術の伝承というところにも置かれていて
江戸時代の作品で博物館に収蔵されていたものばかりではなく、
最近、アイヌ文様に興味をもって刺繍を始めた一般の人の作品もあった。

一回着てみたいし、できれば自分のがほしいーと常々思っている自分、
なんだかいつか気持ちや生活がひと段落したら、

コツコツ内職的に縫い始めて自分のを作るのもいいなー、なんて思ったり。
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牡丹雪

嵐の後の静けさ。といっても晴れているわけではなく、深々と降る雪。

今年に入ってから、雪など数えきれないほど降った。
でも、こんなにゆっくりと落ちてくる、大粒の牡丹雪は初めてな気がする。
少なくとも、一つ一つの粒を目で追うのは初めてだ。

ひとつひとつ、降ってきては落ち、雪面に溶け込んで見えなくなる、
そんな大粒の雪を見届けていると自然と目線が遠くに移っていく。
景色はすべて雪粒で霞んでいる。

いったい1ヘクタールあたり、どれほどの数の雪の粒が
今この瞬間に存在しているのだろう。

yuki

数多あるもの
でもはじめは一つ

形をもった1つと1つが新しいものを生み
もしくはひとつが分かれ
群れをつくり
また大きな、別の形をなす

それの繰り返し。
そうして存在は増えていく
世界中のすべてのものは存在する。
言葉遊びにしかならないな。

反応して生まれてくる
科学的な反応だけではなく、
精神的な反応も繰り返しながら
でもいつか消えていく摂理

どんな物質、生き物、空間、そして気持ちや時間でも
それは存在というもがもつさびしさ

久しぶりに頭の中にいくつもの時間軸が交差する、
南北にまっすぐ延びる大学構内のメインストリートを歩いているとき
無限にかさなる牡丹雪の粒がそんなことを考えさせた。
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大荒れ

オホーツク海で2つ玉低気圧が合体したことにより発達した低気圧の影響で、
北海道は大荒れ。この天気の時に知床の山にいると遭難するという典型的な天気展開だ。

tenkii

天気予報では明日には回復する、となってるけど、右上にあるちっこい低気圧がこっちに戻ってきてるのが気になる。こういうときって、でっかい低気圧と小さいのがオホーツク海でぐるぐるまわって、低気圧が抜けていかないことがある。

低気圧無限ループ。久しぶりに天気図みてて面白かった。
がんばれ大陸からきてる高気圧。

さて、そのせいで、飛行機もかなり欠航だらけ。電車ですら、暴風雪やら倒木?の影響で
走っていないとか。

というわけで今日の午後から行われる研究室の先輩の結婚式Partyへ
参加予定の方々たちから『いけないかも〜』という情報が集まりつつある今日この頃です…。

こんな日に限って…日頃の行いのせいか(-_-メ)←だれの?

なんだか最近、ばたばたするばかり+机に向かうばかりで、
仕事への身の入り具合が低下中だった。
論文執筆が至上課題だし、何かと雑用の多い年度末だし
そういう時期なんだろうが、なんだか、散漫になりがちの2週間だった。

そんな中、学部時代にお世話になった先輩(結婚する人とは別人)が、
昨日、岩手からやってきてセミナーを開いてくれた。

発表はおもに彼の博士論文の内容で

植物の生き様の進化過程を
『時間の感知機構のメカニズムとその進化的発達』
という切り口で研究した内容(個人的な理解では)。

全ゲノムの解読が終わっているポプラにターゲットを絞って
時間のとらえ方の遺伝子制御メカニズムに焦点を当てた内容も面白かったけど、

ゲノム解読の終わっている植物全般を対象にして、植物によってことなる時間のと会え方にかかわる遺伝子の種類をしらべ、進化系統樹をからめて、
そのメカニズムの進化的な発達過程を解釈しているのが面白かった。

相変わらずのめちゃめちゃすごい実験量だし
最近聞く機会がとんと減っていたPureなPlant Scienceの話で
気づけば最近眠っていた植物の生き様に関する好奇心を掻き立てられた。

と同時にD3をまじかとした自分に、あんだけの仕事ができるのか?
ということもひしひしと感じ、本当にいい勉強になった。

専門外の自分にも、細かいところではなくおもしろさや概念的なところ
を重点的に説明してくれたおかげで、すごくよくわかった。

この先輩は、時々気にかけて、めーるをくれたり
こうやって研究の話を聞かせてくれたり
叱咤激励してくれる。

最近は、気づけば自分も研究室ないで年長者になりつつあり、
必然的に後輩にああだこうだということは多くなった。
まだまだだということは言葉では自覚しつつも、
後輩に偉そうに言ってると、気づかないうちに勘違いした気になっているのではとも思う。
そんな中、『小林、まだまだだね』となまりのきいた感じで
言ってもらえるのは、本当にありがたいこと。

先輩は来年からSwedenでポスドク。
気合いをもう一回入れなおして、
次に会う時には、世界のどこかで、
炭、おもしれーじゃん、と思ってもらえる研究発表を聞いてもらいたい、と思った。
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はるばる来たぜ函館〜♪

気づけば、大学一年生の時に白神山地へ行く途中で下車した際しか来たことがなかった函館。

昨日の夜から、Alaska Projectの報告会できています。
自分の発表も無事に終わって、ほっと一息。
今から(たぶん)ごっつぁんの懇親会。

飲みましょう、食べましょう。
明日は朝一でイカですよ。
朝一で札幌に帰るんですけどね…。
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北海道北部を拠点に森林の研究をしている小林真があちこち歩き回って考えたこと・見たものを紹介するページです。 Keyword: 樹、土、ミミズ、北方林、ツンドラ、バオバブ、登山
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