大都会・なよろ

天塩にきて初めの一週間がおわりそう。今週の初めは、二日間フルタイムでサンプリング+土壌分析+もろもろの手続き、土壌断面作成、必要備品の発注などでもう、ほんとに久しぶりにどっぷり飯を食う間もなく動き回り、分析しまくっていた。初めのほうとかに一緒に手伝ってくれた人がいなかったら、多分むり。

nayoro

いい感じ。今日はとった土壌サンプルを分析をしている名寄で宿泊。抽出タイムを利用して風呂にでも入ってこよう。こっちにいると余計な雑念が少なくていい。まだこっちにきて間もないからかも知れないけど。

Posted by makocchi-1129comments(0)trackbacks(0)

きれいな落ち葉

今日はキャンドルナイトの日。

かといって昼間はそんなことは関係ない。昼ごはんを食べた後で構内の芝生で少し昼寝をした。雑草もまじった芝生には、まだ落ち葉の時期にははやいけど枝を離れてしまったシラカンバの葉がすこし。色素がぬけようとしている。色のにじみ。まるで意志を持っているように色が逃げようとしている。いや、ぬけようとして途中でとまったままになっているのか。まるでこれから染まり始めようとしているように、葉にいろがにじみ、染込んでいっていこうとしているようにもおもえる。

ha

ニセアカシアはもう満開をすぎ、たわわになった花たちが、すこし風が吹くたびに花びらをおとしている。その木のしたで空を見上げていると、花びらが、はらはらというにはあまりに速いスピードで、重量をもっておちてくる。それを感じながら、うとうとしていた。

夜はすこし抜け出して、patagoniaでやっているキャンドルナイトのBossaイベントへ。いい感じの雰囲気の中、テレマークスキーヤーの深町さん夫妻がBossaをかなでる。夫妻の他にも、2人、チョコラッテ?というバンドの女性ボーカルのかたがふたり、Special featuringでうたってくれ、Bossaの女性ボーカルがはいているやつが好きなおいらにはとてもいいライブだった。

bossa

さて、結局また間をとったけど、明日から天塩だ。


Posted by makocchi-1129comments(0)trackbacks(0)

怒涛の時期

気づけば6月も後半。今年も半年が過ぎようとしている。
この半年、形になるものは少なかった。でもそれなりに進んだ、というのがまず口をついて出る言葉だ。昨日、はじめて半年分の予定表を作った。いつごろサンプリングをして、いつごろまでに仕上げるかというの。一週間後の予定も結構勢いできめている自分としては違和感のアル感じだった。本当にそのとおりいくわけはないけどその行為自体、なんだか変な感じがした。

タイトルにもあるように、来週から天塩調査、分析、火入れ試験、そしてまた調査、分析と、怒涛の日々が始まる。しかも鬼のようなサンプル数を処理することになっている(どこか作業がイメージできず少し他人事)。今はその前に必要な膨大な機材・資材の準備、そしていろんな共同研究者の方たちとの手続きをひたすら進めている。今回は、一度行ったら1ヶ月は何かない限りまともにかえってこれなそうなので、日々の生活用品も充実させていかなければとおもい、必要なものリストも長い。

なんだか最近は、日々やらなければならないことに忙殺されて、ゆっくり考えることをしていなかった。したほうがいいのかなと、学校の行き帰り、折りたたみ自転車をのんびりこぎながらふと思ったりしていたが、そのたびに別にいいかと思ったり。ゆっくり考える時間があっても研究のことばかりで、他の、例えば旅とか。恋とか、そういうことを考えていなかった。考えようとしていなかったが、今はそれでいいのだと思っている。そういう時期もあると、そう思えている自分が少しうれしい。“余計なこと”はほっといて結構、向き合えている気がする。

全てに敏感でアルべき時期
全てに鈍感にならなければならない時期
そして、敏感になる方向を絞る時期

いろいろあるが、今の僕は3番目。余計なものは見れなくていい。余裕をもっている振りなど必要ない。スタイルなんぞ必要ない。シンプルに結果を出すように動くだけだ。

ここでやらなきゃいつやるんだと思いながらの日々。きっとここでやりきれなかったら、僕はずっと、やりきれないまま行くのだろう。もし人生が、何かの拍子でうまく進んでいったとしても、何かひっかかったまんま死んでいくのだろう。


いろいろ厳しい状況のときにはできる限りのことをやる。でも今は本当に自由。何をやってもいい。だから問われる、何をどう、どれだけやれるのか。あの日に選んだ自分の選択肢。

誰かを傷つけても、何かを失っても、行き場を失って不安になる時があっても、間合いもとらず今は突き抜けるだけだ。


fire
Posted by makocchi-1129comments(0)trackbacks(0)

NEW PC〜

昨日、とうとう新しいPCを購入してしまった。
しかも憧れのLet's Note〜♪ CDも内臓〜♪

PC

いやー、かっこよい!! Office、4年間保障ついていて208000円は買いでしょう!!
かなりお得であることには変わりないんですが、でも絶対的に高い値段ということ+巷で悪評が飛び交っているVistaマシンということで、しぶること一ヶ月。

しかし買ってしまいました。なんていったって一番大事な商売道具だし、いままで使ってたのはもう、ぼろぼろ(写真左)でガムテープで繋ぎとめている状態だしー。

人生で一番高い買い物をした気がする。
Posted by makocchi-1129comments(2)trackbacks(0)

天気のいい週末

今週末は天気がよい。こんな天気のいい日に山にいない自分も珍しいが、再来週からいよいよ始まる本格的な調査を前に、何をしなければいけないのかを整理する。Week Dayになってすぐ始動できるように+穴のないように、時間をかけてしっかり考えるのには週末ののんびりした雰囲気はちょうどいい。

とはいえ昨日は夕方から、同期とガイアシンフォニー6番をみに江別まで行ってきた。映画自体は、他の番よりも…という感じであった。それよりガイアシンフォニーもその一貫となっている“環境ひろば”だったか、江別市の企画する環境に関するイベントシリーズがおもしろかったし、環境問題にたいして精力的に動いている自治体だなと思った。会場となっていた公民館には小中学生の作った壁新聞などが掲示されていて、酸性降下物やらCO2の問題について書かれていた。しかもよくできてる。自分が小学生のころなどは、“環境問題”については、社会科で少し公害問題+αをやるくらいだったのに、最近の小学生はすごいと思った。ここまで来てるんだ環境教育っている現場をまじまじと見せ付けられた感じで大人にはいい刺激だ。中学生の壁新聞にはNOxやらSOxやらとかかれていて大学生とみてるのかわんねーじゃんと思ったり。

他のブースには王子製紙の中国での緑化事業の報告が書かれていたり。どこかのだれかが言っていた、“植林してもすぐ枯れるんでしょ”っていうNegative発言はなんなのかと思うくらい、立派に育ったポプラがいた。そりゃ、郷土樹種でもないし、そうそううまく行っているところばかりではないんだろうけど1990年には一面砂漠であった場所が現在は緑が広がっていて公園なんぞもできている写真をみると、なかなかやるなと思った。

おもいがけず、市民、企業レベルでの活動に触れる機会があっていい刺激になった。自分のやっている“研究”というツールも、その中の一つでしかないけど、やっぱり自分は研究でなにかしっかりアプローチできるようにしたいと思った。

その後は夜の海でたき火。
山火事跡地の胞子密度がどうのなんていうマニアックな会話を満天の星空の下。
贅沢な時間。んでまた始動。





Posted by makocchi-1129comments(0)trackbacks(0)

暑寒別岳

金曜に天気予報をみるとなんと週末の天気は、崩れようのない様子。これは、行くしかないっ!!ということで天塩研究林への往復で毎回見るたびに気になっていた増毛山塊の暑寒別岳へいってきた。一緒に行ったのは、学部時代の同期のまりなっちょと研究室の後輩のウラウラ。

6月1日
金曜の夜、仕事をおわらせ夜中の内に暑寒別岳のふもとにある暑寒荘へ行きC0。この小屋は布団もあったりあったかかったりで快適なのになぜか眠れない。他の2人はグースカピーピー気持よさそう。

6月2日
7:40暑寒荘−11:40Peak12:40-15:30

雲ひとつない快晴の中出発。北尾根上の夏道の脇にはカタクリが群生していて、“カタクリ小道”となっている。なんだからんらん気分。
katakuri
Co700くらいからところどころ雪渓が出てくのでステップ切りながら登る。Co1075からのいくつかのポコはいちいち登らず廊下状になっている雪渓を使って左巻き。Co1225には顕著な岩頭があって目印にも絵にもなる。
Co1400〜1450までの最後の急なのぼりは雪が残っていたのでしっかりステップをきってのぼった。
sekkei
ここを上がってしまったら後は平らなところを歩いてPeakまで。360度色々見える。素人さん相手に、あの山は・・・などと解説がはいる。少々ウザかったか。あまりにもぽかぽか陽気なので昼飯食るとうとうと。寝心地のよい岩の上で惰眠をむさぼってから下山し始める。
shokan
くだりは日がのぼってザクザクになった雪渓を勢いよく下る。途中アイヌネギが絨毯のようにはえているところなんかあったり。うーん、おいしそう。

尾根の下のほう、もう暑寒荘に近い場所では、見ごたえのある巨木がたくさんみられる。森林科学科の性か、樹種同定をしながらくだる。こういうのは部活の連中とのぼってもできないことなので結構うれしい。
kyoboku
下山後は、温泉はいって海鮮食べて、帰札。下界はちょうど田植えの時期のようで、夕日に照らされる峰々の下に広がる田んぼが、こめどころの郷愁を誘う。

完璧な一日でした。急なお誘いにもかかわらず行ってくれたまりなっちょとウラウラ、ありがとう。
tanbo






Posted by makocchi-1129comments(4)trackbacks(0)
S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< June 2007 >>
RECENT ENTRIES
RECENT COMMENTS
ARCHIVES
RECOMMEND
顎ろぐ
北海道北部を拠点に森林の研究をしている小林真があちこち歩き回って考えたこと・見たものを紹介するページです。 Keyword: 樹、土、ミミズ、北方林、ツンドラ、バオバブ、登山
PROFILE
LINKS
OTHERS
template by msrbn