苗を育てる。

guimatsu

2週間ほど前から実験用の苗を育て始めている。最近やっていることといえば、半ば勢いで育て始めてしまった苗たちを育てる人工気象室探しに奔走しているといったところ。

大学内には結構ありそうで、こちらの求める光源でなかったりなど実は適切な場所がなかったことに気づいた。いうなれば出来ちゃった結婚で生まれた子を養う家がない状況ってところでしょうか。そういうのには気をつけたいです。ま、それ以前の問題ですが。

で、育てているのはグイマツとヨーロッパアカマツという2種類の木の苗。2つともロシアで広く分布しているものです。広く分布してはいるんですが、最近、中国が自国の木を切らないという政策(といっても2000年ですが)を打ち出し、でももちろん、人の生活に木材は不可欠なわけで、それならということで隣国であるロシアの木が大量に切られているわけなのですが、その切られている樹木としてこの2種が多いわけです。つまり最近極端に減っているというわけです。

グイマツはLarix属ということで日本でいうカラマツの親戚です。やっとこさ種の殻も葉っぱの先からぽろっと落ちて、これから伸びてくるところです。このころが色的にも形的にも一番かわいい。

この苗たちにはこれから炭をあげたりしていろいろいじってやろうかと思っています。目的は、山火事後にできる炭が、苗にどんな影響をあたえるのかを調べたいからです。炭は最近、石鹸やらなんやらにたくさん利用されていて少しブーム(ちょと昔かですが)森の中でもいろんな働きをしていそうなのでそれを調べれたらと思っている次第です。

なんにせよ、元気にそだてよ〜♪

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定山渓天狗岳

定山渓天狗岳というところの東尾根へ行ってきた。この山はあと一ヶ月もするとアイヌネギが馬鹿みたいに取れるのだが未だ雪がたっぷり。

メンバー: 小林 後藤 池田
天気:快晴

行動詳細:
コースタイム
4:00札幌―5:45 登山口−6:15天狗沢入り口−7:00天狗平−8:30 ローソク岩基部−15:30イーストコル−16:45Peak−17:20天狗平−18:05林道−18:20登山口

朝もはよから山へ向かう。目指すは先週ポシャった定天。川をわたってすぐのところにある『立ち入り禁止』の看板を真に受けて、直ぐ車をデポッってしまう。正解は300mほど先まで車。スノーシューで朝焼けの中を歩くのは気持がよい。実はこの瞬間が一番山に来てよかったと思うときでもある。

天狗平は木も多くいい感じの天場。ここにベースをはって酒を飲みつつ。2日間いろんなルートに取り付くのもいいかもしれない。案の定、社会人Partyやら山岳部のテントやスキーがあった。ここからは右股の沢中をいってローソク岩基部手前のコルに出るのが定石なんだろうが、僕らはその一本北側の尾根を詰めて尾根がはっきりしなくなったころから、ローソク岩基部へトラバース。上りやすかった。エプロンフェースは雪がついていなく無理。というわけで右捲きルートで取り付く。出だしには立派なカンバ。

1Pitch目:何もの岩の基部トラバース。途中の微尾根状のところで区切る。スタンディングアックスビレイの練習なんぞ。右斜面の雪崩怖いかも(小林リード)
2Pitch目:1ピッチ目に同様 終了点には立派なカンバ(後藤)
3 Pitch目:ルンゼ状の中をいく。40mのセッペキ。途中、氷化したところやドロ壁にアックスを決めて登るところがあって2人はぎこちなく楽しんでいる。
     (小林)
4Pitch目:同じくルンゼ状を行く。何ものセッペキを抜けて岩頭の手前の残地ボルトでビレイ。(後藤)
5Pitch目:40m。いくつかドロ壁状になっていたり傾斜のあるところもあり緊張するがランニングは随所で潅木に取れるしアックスも決まる。核心は最後の尾根に出るところの露岩。バンド状のところをトラバース気味に尾根に出るのだがフッキングポイントがなく怖い。残地ハーケンにヌンチャクをかけてA0。結構怖かった。尾根に出てから少し伸ばしてテラス状のところでビレイ。(小林)
6Pitch目:はじめ広い尾根。後半は所々えぐれていたり、きのこ雪っぽくなっていたりするリッジ。いやらしい。(後藤)
7Pitch目:同じくリッジ。左側の斜面の雪崩が怖いので、途中の露岩にあったボルトでランニングをとる。(小林)
8Pitch目:イーストコルへのおりくちから懸垂下降。ピンは立派なカンバ。
9Pitch目:コルからセッペキ+ドロ壁+木登り。(小林)
10ピッチ目:ピーク直下からピークまで、すこし右回りこみ気味にあがる。トラバースが少しいやらしい。(後藤)
あとはコンテでピークまで。未だ白い近郊の山々が、夕日に照らされて美しい。久しぶりの近郊もいいものだ。うにおはこれを全部縦走したのか。感心。

下山は中央ルンゼを転がるようにしてくだる。

達成感たっぷりの日帰り山行だった。
 
反省点:やはりザイルワーク。大分なれたが細かいところをSpeadyにしないと、こんなに時間がかかってしまう。赤岩などのロングピッチなどで修行したい。
でもピリッとからくいい修行になった。




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あご野焼

最近は、これから始まるフィールドシーズンにむけて実験計画をねっていたり。
で、今年は出来れば火入れ試験がしたいなーと思って、でも世の中には廃棄物処理法というのがあって、一部を除いて野焼きは禁止されているわけで、どうやって許可を取ったりしたほうがいいのかとインターネットに『野焼き』とか『火入れ』、『山焼き』と検索語を入れていると・・・・、、、

!!!!! ? −−−−−−−


『あご野焼』


????

ここでいうアゴは、とびうおのこと。山陰や屋久島ではそう言っていた。でここで言う『野焼(ノヤキ)』は、
『アゴ野焼の原型は蒲の穂に似たアゴちくわで、初めはヤノ(矢の材料に用いた箭竹)に魚のすり身を巻いて焼いたことから、ヤノヤキ→「ノヤキ」という(サンin 特選街参照)』だそうな。

ふむ、食べたし。誰か出雲あたりに行く人がいたら是非お土産でください!!お代は出します。ago




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ギアナ高地

に行ったわけではなく、今、世界ふしぎ発見でやっていた。
giana
むかしむかし、まだ学部の3年生か4年生だったころやったら行きたいと思っていたが、結局いつものごとく断念。一回、研究関係でいけそうなたいみんぐがあったんだけど、それも立ち消え…。そういえば、古本屋で見つけた掘り出し物の、関野吉晴の写真集『ギアナ高地』も誰かに貸したままどこかへ行ってしまっている…。うーん。

というわけで、少し熱を忘れかけていた彼の地であったが、ふしぎ発見で見せているテーブルマウンテンのおもしろいことおもしろいこと。マダガスカルのイサル国立公園でテーブルマウンテンなるものは一回行ったが規模が違う!最大のテーブルマウンテンは、頂上の広さがとうきょう23区ほどもあるそうだ。植物も各テーブルマウンテンごとにいろんなのがあるらしいし。やっぱり一回行ってみたい。
テーブルマウンテンの上で突き出たどっかのちっちゃな岩頭にのぼって思いっきり小ささを感じるのもいいかも。ま、それには時間・技術・金の三本立てで今はないのだけれど。

少しずつ貯金して、3年後、無事に学位をとれたらその後のご褒美で行くことにしようか。でもそれならチベットも…。なんにしても少しずつ積み立てて何処かへ行きたいものだ。
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森林学会−引越しバタバタ

九州大学で開かれた森林学会に参加してきた。

今回は主に、『根』と『菌根』のセッションの発表を聞いていた。今まで僕がやっていた分野は『造林』や『生理生態』といったところなのだが、Dになって注目したい『土の中のこと』について最近どんな研究が国内でやられているのかとか、研究手法としてどんなものを使っているのかとかがきけるいいチャンスだ。もちろん、どっちも電子ジャーナルで検索すればわかることだろうが、やっぱり、やってる人にプレゼンしてもらった方がわかるし、質問も出来る。しかもテーマ別セッションになっていると、ふんふん聞いているだけで、たのしく知識が入ってくる。

今回参加しての大きな感想は『D論計画の着眼点はまちがってない』でも『絞ってやらないとかなりムリ』、『技術的に覚えなければならないことがたくさんあるし、資金面でできるのか?』ということ。うんうん、これがわかっただけでも大きな一歩。さあ、どこに絞るべきか。昔先輩が言ってた、『ドクターでの研究はやりたいことをいかに削るか』が重要。という言葉を思い出す。おもしろい学会だった。造林分野での自分の発表は、ぼちぼちだったが、一番気になっていたところを突っ込まれる。返答がなぜかたじたじ。来年は自信をもって発表できる研究をしたい。なんだかいつもおんなじことを言ってる気がしてならないが。

学会最終日の夜は一人、中州の屋台でちびちびやることに。頭でいろいろ考えながら、屋台をながめていると、おもしろいことに気づく。

1:川っぺりにずーっと連続的に立っているわけではなく橋の周辺に5〜10件の屋台があって、それがはしごとにある感じ。

2:各橋ごとに、『らーめんの屋台』とか『てんぷらの屋台』とか、得意分野がことなる。ということ。

最終日だしということで、いい感じのてんぷら屋台へ入る。1000円でてんぷらセットを頼み、あとは焼酎お湯割り。同じ屋台には、新婚旅行で着ている和歌山のカップルや、トイザラスの幹部さんやらMicrosoftの人やらがいた。その中の、トイザラスの人と、CO2関連の話で盛り上がる。もっと学会に、企業の人を呼んでもいいんじゃないかといわれる。ふむ、確かに、シンポジウム的なものに、実際に排出削減に貢献している企業の担当者を呼んだりして、今後のモデルについて話合うのもいいかとも思う。あと思ったのは、『いくつかの仮定をおいてもいいから、画期的なモデル』を、学生という立場の人間がもっと提示できたらと思った。ほろ酔いでホテルまで歩き、ぐっすり眠って帰札した。
ながーい九州の旅、いろんなことがあったがさくっと整理して次に向かわなければ。

かえったら帰ったで、もう、元の部屋は引き払ってしまっていたので新しい部屋に行くしかない。しかし夕方に帰ってきて、まだ何も移動できていない部屋は予想以上に寒く、ガスも電気も来ていなくく暖房もつかない部屋は、寝袋にはいってもさむくてほとんど眠れなかった。これは早々に引っ越さなければならない。帰った時点では、僕の荷物は前に住んでいた下宿の空き部屋に入れてもらっていたわけだが、その部屋にも新しい人が入居する。ということで同期のうしくんを動員しまくって小さな荷物を運ぶ。
これが引越し一日目。

二日目は、後輩のからきちも動員して大きな荷物も運ぶ。と同時によなかはごそごそダンボールをあけ続ける。

三日目の今日、ようやく、もとの荷物もひと段落し、ホーマックにいっていろいろ足りないものを購入。よし。これでようやく、生きていけそう。早速、洗濯をしちゃったり。当たり前ながら、全自動で洗濯する時って蛇口の水を出しっぱなしでいいのね。えらく感動した。そのほかにも、いろんな生活雑貨をはじめて買ったわけであるがとあちこちに知恵がちりばめられていておもしろい。それらを作っている町工場のおじさん・おばさんの顔がうかぶ。

はじめてのきちんとした一人暮らし。
しっかり自炊するぞー。

はじめては、憧れのカレーの作りおき。

共同生活だと他の人の邪魔になるし、みんなで当番で毎日作ってたりしていたので実はやったことがなかった。
こうして顎くんの独身生活ははじまりました。

みなさん、学校、札幌駅のちかくなのでどしどし遊びに来てくださいな。我が家



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湯布院

宮崎県の綾や森林総研を見学したあとの週末、レンタカーを借りて湯布院へむかった。あまり時間がないので少し急ぎ気味に由布院をめざしていたが、阿蘇の外輪の国道に車を走らせている時のこと…道端の看板−『一心行の桜』とかかれたり。ふむ。気になる。ということで、看板に吸い寄せられるようにして桜を見に行く。遠くの方に、確かに立派な一本桜あり。立派なり。しかし桜の立派さもさることながら、それをみようと集まってきている車の多きこと。しかもバスもとまっている。周りに菜の花畑をしたがえた立派な一本桜は、たった一本で一体どれくらいの経済効果をもたらしているのであろう。近くに設置されたテキヤのカキ氷をほおばりながらおもった。
周りを歩いてみると、昔は棚田であったような形跡があり。きっと花見の観光客用の駐車場を作るために埋めてしまったのだろう。

まだ棚田があったころに、ぽつっと静かに咲き、田植えをする人たちの目にとまっていたころの姿も見てみたいと思った。

sakura

桜を後にして、阿蘇を越えていく。阿蘇山は、人が火入れを毎年行っているのでまっくろ。こんなにも真っ黒になってしまっていいものかというくらい真っ黒。テレビで見るよりも迫力かつ異様さを感じた。噴火口付近は草原になっていておもしろいが如何せん展望が利かず素通り。

aso

阿蘇を超え、九重山地もこえていよいよ湯布院…。駐車場に車をとめて、そこのおじさんにどこかいい温泉がないか聞くと『おめーら、本当におとこだけか?』となんども、聞き返してくる。ええ、残念ながら…。するととっておきの混浴露天風呂を紹介してくれた。駐車場の目の前にある金鱗湖を迂回して向かったのはわらぶきやねの一軒屋。さっそくドアを開けると『!!!!!ラブ』』。駐車場のおじさん、10年にいっぺんしかわかいのははいってねーといっていたのに早速いました。いやー、ここで10年分の運を使っていなければいいが…。しかしそこは大人の悲しいところ。『今、はだかだべか?』と小声でチラ見をしながら盛り上がる小学生たちを横目に、目をあわさないように、こそこそと着替えお風呂で温まる成人男子4人。

ここは、地元の人が自宅のフロ代わりに公衆浴場的ばしょのよう。湯船からは目の前の湖でフナを釣る子供や散歩する観光客という、一風代わった展望が楽しめる。いやー、北海道の山中の露天風呂は何度もはいったけど、こういう人の多いところでの露天風呂ははじめてで、なんだか温泉町の底力を感じた。

huro

たっぷりあったまったあとはうどんを食べて福岡へ。ここからが本番、森林学会に参加してきました。










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北海道北部を拠点に森林の研究をしている小林真があちこち歩き回って考えたこと・見たものを紹介するページです。 Keyword: 樹、土、ミミズ、北方林、ツンドラ、バオバブ、登山
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