綾 -九州前半-

28日から来ている九州には中学高校の地理で勉強したように『照葉樹林』が分布している。森は、長い時間をかけてさまざまな要素が連なって変化していく。そんな森の動きをしらべるには、文字通りながーいじかんをかけて、そして細かいまとまりばかりに気をとられずおおきな視野で森をながめないとよくわからないことも多い。
特に照葉樹林のなかで起こる様々なことを明らかにするため、広く長く時間をかけて研究をするサイトをがある場所、それが、宮崎県『綾町』だ。今回はどんなふうに研究しているのか+いつも入っている北のほうの森とどんなところが違うのか、おなじなのかを見学すのるが目的で訪れた。

この街、何がおもしろいって、街の入り口に『照葉樹林都市・綾』っていう看板があったこと。『照葉樹林都市』って、あなた…、何か矛盾している気がするんですけど・・・。
綾は、大きすぎもなく、小さすぎもなく、なんだか居心地がいい。街の中心には、『ほんもの市』という、物産市があるのだが、安く、有機野菜がうっている。思わずきゅうりをかって、物産市の前まで川からひいてきている水であらって味噌をつけて食う。美味。他にも『日向夏(ひゅうかなつ)』というこの地域の特産であるみかんや、みかんを使った食料がうっている。ついでにつまみになりそうなものもかったりして。泊まった宿の前には北綾川という川がながれていて、ちょうど山間から平野へ流れ出してきた位置で、靴を脱いで、川に入って、お気に入りの石に乗っかって、山間の方をながめる…。

aya

ずいぶんいい時間を過ごさせてもらった。

夏は暑いのだろうがいまはちょうどいい気温。
山の方から涼しい風がふいてきた。

夜はときおり網戸を通して入ってくる風を感じつつ、瀬でわれる水の音を聞きながら眠りについた。
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九州出兵

今日も相変わらずバタバタバタ。でも一番厄介だった授業料免除の申請を出し終えた。&国民保険に入ったというのがなんとも感無量。しかしマニアック。

さてさて、明日から九州に行ってきます。福岡−熊本−宮崎あたりをさまよってきます。
前半は、綾試験地という、照葉樹林の研究で有名な場所へ行き、後半は学会へ。
4月5日に帰ってきます。

でも引越しやら何やらで、全く自分の発表の準備をしていない・・・・。

本気でやばいかも。ま、焼酎にやられすぎないようにしてこよう。



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僕のかたちと世界のすきま

『僕のかたち』と『世界のすきま』

唐突だが、この2つのことばの間で、僕は生きつづけてきたし、これからも生きていくんだろう。

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24日・25日と東京へ行ってきた。高校のときの親友の結婚式に参加するためだ。新郎新婦だけではなく、久しぶりに高校の時の友達にあうのも目的だった。いつもは田舎からお上りして服を買ってランチを食べるだけだった南青山で、いい感じに酔っ払うのは、なんだか変な感じがする。

都内の何処かへ、ホテルも予約しないでいって泊まろうかと考えていたが、結局地元の友人と話しながらいたら実家までかえってしまった。電車にのって1時間半では話は尽きず、友人宅でだべってた。そのまま友人の家で泊まってもよかったけど、実家も目と鼻の先だったので、自転車をかりて30分くらいかけて夜道を帰った。自転車のライトは壊れていて、田舎のまっくらな道をこぐ。あと2週間もしたらたくさんの人で賑うのであろう地元の桜の名所の横をとおる。真っ暗で遠目には何もみえなかったが、ほのかに、気づこうとしなければきづかないほどのかおりがした。はじまりのにおいだ。

12時を過ぎてすっかり寝静まった集落をぬけ、家へつく。少し仕事をしておきたいとおもったけど、なんだかどっと疲れがでて寝てしまった。そういえば今朝、札幌から来たばかりだったことを思い出した。

翌日、家の脇のとおりをトラックがとおり、水しぶきを上げている音で目が覚める。
あ、雨だなと、少し懐かしさを感じてしまう。北海道は雨が少ない。冬の雨は雪になってしまう。雪がふるのと雨が降るのとは、ちがう。雪はぬれないということ以上に、雨は僕に何かを思い立たせる。

日曜日の朝。特にあせるでもなく、でも、ただ身支度をすませ、特にむだなことはせず、適度な時間に家をたつ。外は雨。雨の中を軽トラックで父に駅まで送ってもらう。そうしてまた札幌へかえる。

羽田へ行く途中、母の実家の近い浅草に少しよる。浅草寺の脇にある手ぬぐいやさんに新しい、時期ものの作品が入っていないか覗くが、店員さんたちは自分たちの話に花を咲かせるばかりで居心地もわるくなり直ぐに店を出る。昔母が連れて行ってくれた、でもそのときはしまっていた『桃タロー』というなの元祖焼きかつやさんで夕食をたべ、また、帰りはじめる。

飛行機は15分遅れで出発。寝ておきるともう千歳空港に降り立つ瞬間だった。そういえば一回も空を見なかった。最近はいつもそうだ。飛行機が、少し揺れる電車みたいな感覚になっている。

千歳は穏やかな天気だった。拍子抜けするくらい。

昨日低気圧が通過しているはずだから嵐のあとのしずけさとでもいうところであろうか。四時過ぎの空は淡い水色で、なぜか少しさびしさを感じさせる。夕方が悲しく見えてしまうのはなぜなんだろうか。何度も思ったこの問いはきっとずっと持っていくものなんだろう。

yugata


"My Little Lover"が昔、『この星は寂しさ、あふれていて、何を求めてる』というフレーズにのせてうたったのを思い出す。人はなぜ、悲しみを含んだものを求めてしまうのだろうか。悲しみに自分を沿わせて、なににつながるというのだろうか。土地と一体になろうというのか。でもそうしても、人は、僕は、世界の隙間のようなものに、ただただはまっていくばかり。

人との交わりの中で、自分の輪郭がはっきりしてくる。でもその輪郭は、寂しさでかかれている。
寂しさはうつる。さびしいから相手をもとめても、なにも生まれない。

その先に、ぼくは行くことができるのだろうか。

先週行ってきた結婚式の新婦さんの歌にこんなフレーズがあった。

『高い蒼へ昇っていく君には何が見えた?
深い藍へ堕ちてく時、君には何が見えた?』

上か下かもわからない様な状態で、何かを見続けようと、探そうとするけれど、自分が探しているものが、どうしようもないさびしさだと知ってしまった時、その矛盾のなかで、僕には何が見えるというのだろうか。

僕は どこへ行けばいいというのであろうか。





















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なぞのコーヒー

なぞといっても、甘いコーヒーのお話し。

ロシア人はコーヒーでもお茶でも、砂糖をがっつり入れて飲むのがすき。万国共通に存在するであろう研究室のお茶タイムで『お砂糖何杯?』ときかれて『砂糖ナシで』と答えると、『え、なんで砂糖入れないの?』はては『信じられない』などといわれることも。ダイエット中の女の子でもない限りそんなことはない。

でも今回のは、砂糖を入れて甘くなるコーヒーではなく、砂糖を入れなくても、もとい豆が既に甘いコーヒー。
ko-hi
先日、となりの研究室のうさこがカンボジア?で買ってきてくれたもの。袋をあけた瞬間、なぜか古着屋さんに共通して香る、あのあまーい匂いがただよう。?。豆に直接味付けしてあるのだろうか。もともとこんな味がするのだとは思えないのだけれど。

早速ひいて、いれてみると、予想通りのあじ。でも、砂糖を入れるより、根元からでてきてる甘さなかんじがしていい。

さて、顎をしゃきっとさせて、明日締め切りの原稿を仕上げるとします。終わるのかな。



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手続き続き〜♪

おわりは始まりということで、来年の新生活のためにいろーんな手続きが続いております。

手続き1:
国民保険への加入
学振で給料がもらえるということで、独立生計でやっていくことになります。親の扶養をはずれ、国民保険に加入しなければなりません。手続きの順番は、扶養を外れましたという証明書をもらう→保険の手続きをする という普通ならいたってシンプルなのですが、私の場合ここに引越しして居住区が変わるとかが加わってきます。と扶養を外れましたという証明書をもらう→住民票をうつす→保険の手続きをするという手順になってきます。

手続き2:
授業料免除申請
独立生計になるので、実質、コバヤシマコト家が発生します。もちろん、子供も、配偶者もいないさびしい家庭ですが。すると所得税なら年金からを引かれた額で普通に授業料も払っていると、かなりビンボーな人とみなされることができるようです。先輩たちは半額免除になっています。僕も半額免除にならないと結構厳しい感じです。そのために必要な書類は 免除申請書・源泉徴収証などです。

手続き3:
入学手続き
博士課程後期に入学します。手続きは簡単で、連帯保証人をたてて、保証書+学籍届けを出すだけです。

手続き4:
引越し手続き。2年間慣れ親しんだ貸間をあとに、農学部近くのお家に引っ越します。寮→貸間だったので、はじめてのれっきとした一人暮らしになります。その際に、必要な書類。印鑑証明、住民票、そのたいろーんな書類が必要です。

手続き5:
学会へ行く航空券、ホテルなど
電話で軽く済ませました。

手続き6:
東京の結婚式へ行く航空券
行きの便だけとりました。帰りはなんとかします。だれかおいらを泊めてください。

これらに加えて、引越し(自宅+研究室)と論文の訂正、林学会の準備などをしなければならないようです。これはやばいです。そして雑用や卒業式、結婚式などのイベントもあります。山積みもいいところです。
札幌、日本を発つひとびととの別れもおちおちしてられません。

助けてください。







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研究室移動

昨晩、集中できないのを言い訳に肉体労働である引越しをすることに。
今までは演習林の建物にいたのだが、今日からは農学部の3階。

ダンボール6箱で当面の生活に困らない分の移動は出来た。

新しく来た造林の部屋は、まだ落ち着かない分、逆にだらけなくってちょうどいいかも。
さて、これからはドクターコースなんだし、すこしみえもはらねば。ちなみに机はこんな感じ。早速、汚い。だって本が入らないんですもの。つくえ

そんな今日はいつものとおり文献さらいと計画作り、原稿なおしに加えて、隣のラボのへんりーさんに実験を教えてもらう。

実験の内容はエルゴステロール分析法といって菌根菌バイオマス測定なんかに使える。来年から使用予定。博士論文の計画を練っているとどうもいろんな技を身に着けなければならないようす…。大丈夫かおれ?という感じですが、手に職をつけねばやっていけないこの世界、実験習うだけでレベルアップしてる感じがしていい。でも結局大事なのはどう使うかなんですけどね。

4年生の時はひたすらいろんな顕微鏡の使い方を身につけるのが楽しかった。
使った顕微鏡は、実体顕微鏡、光学顕微鏡、偏光顕微鏡、共焦点レーザー顕微鏡、UV顕微鏡、TEM、SEM Cryo-SEM。よく考えるとやりたい放題。そのせいでいろんな人に迷惑をかけた気もする。でも、視覚的にものをとらえれたら…という発想はこのとき学んだ気がしする。

M1では、光合成測定の一般的なやり方を覚えた。幼稚な話であるがタンパクを電気泳動法で定量するのとか『うわー実験やってる』ってかんじで好きだった。意外と手先は器用なんです(自称)。

M2ではちょびっとICPでいろんな養分を測ってみたり。フィールドでは現存量データや林分データをいじってみたりもした。修士の時は、当たり前に取れるデータを、組み合わせて、どうやってストーリーを作るのかというところを勉強した。つまり勉強が必要なんだということを勉強した。

なーんだか、全部中途半端だった気もするが、これからの集大成に向けて、生きてくることでしょう。 I hope So。
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雲湧く

低気圧が通過したあとに山の稜線を歩いていると、山肌にぶつかった白いガスは稜線上の僕をめがけてのぼってきて、稜線を超えたとたん、とたんに力を失ったように、快晴のそらへ薄まっていく。それが雲が湧いてくるように見える。

昨日友人と会うため、北23条のカフェ『tone』へ向かう途中、18条あたりで、街から雲が湧いているように見えた。別になんてことない、たまたま僕の視界の中の、空側と街の側のどっちかといったら、町の側に雲があったというだけ。

kumo

札幌の雲は明るい。雲の方が明るくて、空が暗い。ときにはピンクになったり蛍光色の緑色に見えることもある。

少しおもしろかったのでぱしゃり。



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日々のしごと

最近のやるべきことは

・D論の計画をつめる(計画+これまでの研究のレヴュー)

・投稿していた論文の訂正

という2つ。

2つの仕事というのはそんなに多いほうではないけど、こう2つとも脳みそ+気合が必要となる仕事がBattingすると時間の使い方がうまくいかじ。作業的に進めれるのが1つ、脳みそ使うのが一つとかだといいんだけど。

これまでの研究のReviewについては、マニアックな話にはなるが、
・炭の利用に関するのはほぼ読んだ(最近の15編くらい)
・炭が生態系ないでどんな影響を与えるかの論文もいくつか(4編)
・炭が微生物へ与える影響に関する論文(3編)

やっぱり下の二つがまだ不十分であるのを感じるとともにReviewばっかりしていて『で、結局、なにがしたいのさ、あんた』を穴探し的に見つけようとしている自分に気づく。

いまはもっと自分の内側から来るものでテーマを考えたい。

あんど最近読んでるのは東京漂流(藤原新也)。

東京。毛嫌いする人が多いけど(自分の身の回りだけか?)、やっぱりすき。その雑多な中に身をおく感覚。その中に無数に存在する思惑、生き方、死に方。













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関東周遊

実家に帰ってきた。といっても相変わらずバタバタとしたもの。帰省といっても実際に家にいたのは積算で半日くらい。二泊三日の帰省の中日は、群馬の親戚のおばあちゃんのところへ家族で出かけていた。

このおばあちゃん、今年で99歳になる。昔っから最近まで本当に元気にしていたのだが、数週間前に癌にかかって入院したと父から連絡が入った。子供のころお世話になったきりで、どうせ元気だろうから・・・と北海道にきてからなかなか顔をみせにもいけていなかったけど、これはお見舞いにいっておかねばと思い帰省した。しかし帰ったそうそう『おばあちゃん、手術してよくなったから退院したって』といわれた。99歳のおばあちゃんが入院して、手術して、しかも直ぐ退院・・・。術後の経過も順調だという。その年で手術に耐えられる体力があるのか?と思うとしでもあるきがするのだが。実際に会ったおばあちゃんは10年前からくらべれば少しやせたが相変わらず元気そうで、耳も目も不自由ない。
あのころのように、お茶をすすりながら、最近漬けた香の物ををほおばる僕に『よく漬かってるかい』ときいてくる。僕はこの、お客さんがくると漬物をつつきながらお茶をすするという田舎の習慣が好きだ。どこの田舎でもこういう習慣があるのかどうかはわからないが、今の時期、我が家では母が畑で育てたからし菜の漬物がうまい。

心配していたけど、手術の傷跡をみせてくれて『痛くも痒くもないんだよ』というほど、さすがさすがのおばあちゃんだった。こっちがお見舞いしようと思ったけど、逆にあの生命力に励まされた。いやー、強き老人はすごい。
表参道
お見舞いついでに横川の釜飯をかったり妙義山をみたりと、子供のころ父に車で連れていかれた場所をたどる。安中市にあるおばあちゃんちからは、ごつごつした山容の妙義山が間近に見られ、登攀意欲をそそられる限りであるが、そんなこと子供のころは気づきもしなかった。覚えていたのはおばあちゃんちのむかえに桑畑があったこと、家の前の道をいくと下り坂があったこと。ちなみに桑畑はもう、その多くがなくなって住宅地になっていた。子供のころ、父の運転する車で居眠りしながら何度も出かけた群馬路はひどく遠く感じたものだが、自分で運転してみると、なんとも近く感じられた。

−最終日−
 札幌へ帰る便は夕方なので、久しぶりに表参道のあたりを歩く。本当は九段下にある山種美術館で千住博の絵を見たいと思ってたのだが、電話してみると今日は配置換えのため休館とのこと。無念。
ケヤキ並木が葉を落とした表参道では、高校生のころによくいった服屋さんでシャツを探したり青山ブックセンターで本をあさったり器やさんでどんぶりを探したり。結局、今月末の友人の結婚式用の白シャツ、タイ、それにCoyoteの最新刊を購入。シャツは春らしく襟を返すと小さなクローバーがプリントされているものを購入。すこし遊びがはいっているけど普段はフォーマルとしても使えるという優れもので思いきって奮発してしまった。
ご飯を軽く済ませた後は、たまたま同潤会ギャラリーでやっていた原田未来という人の写真展を見る。写真を厚手の画用紙に印刷していて質感がおもしろかったのと、なんだかさびしげな、でも時間をもっている樹の写真がおおく、すこしいい感じの時間をもらった。気分をよくして、ビールを一杯ひっかけながらさっき買ったCoyoteでアラスカへ旅気分。ビール
そういえば表参道ヒルズの後ろに、なにやら新潟物産屋見たいのが建っていた。

渋谷まで明治通りをあるいて空港へむかう。札幌も好きだけどこのあたりの町も僕はやっぱり好き。おしゃれだし、いろいろものがあるし。人生で一回は青山あたりにすんで見たい。恵比寿駅で電車が閉まるときの音楽は、恵比寿ビールのCMでつかわれている『ちゃらららら、ららー♪』

札幌駅を出ると歩道の雪がない。もう春か。何かせかされる気分だ。
 
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つくば出張

ロシアProjectの推進会議でつくばへ行ってきた。

会議は、ロシア各地で展開されている森林研究に携わる人たちが意見を交換し合い今後の方針を決めるというもの。
僕たちのProjectは2年前に始められたものであり未だ基礎データを収集している段階と言わざるを得ないが、他のものでは10年も前から、様々な人が様々な研究費を繋げて続けられてきたものもあり、結果にも厚みがある。また、一つ一つの結果もさることながら、Project全体の方向性のなかで自分として何をまとめ、論文に出来るデータにするか、どのようにいろんな人を巻き込んでいくかなど、自分たちのProjectにも参考になることが多かった。

会議後の懇親会では、ロシア研究のみならず、今考えている来年からのドクターコースでの研究計画についてもアドバイスをいただく。幸運にも、ロシアで研究している人たちは国内でも実績を残している人たちであり、特に今後関わっていきたい、微生物、根、土壌系の方たちにたくさん意見をいただけたのはよかった。

懇親会の二次会では去年の会議の後のメンバーと同じような豪華な顔ぶれの中に混ぜてもらって焼酎をのむ。ほろ酔い加減でいろんな話をきき、していただいたのだが、中でも一番きいたのは

『直球でこいよ』という一言。

今までは、『あのロシアで』とか『限られた時間にしては』とか、研究や発表をほめられるにしてもそういう接頭語が必ずついてまわっていた。他の人に言われなくても、自分のなかのものさしでもそれは十分に解っていた。でも本当なら、あの場所でしか出来ない、あの場所だからこそやるべき研究があるはずなのだ。しかもInternatinalレベルの仕事も、やりようによっては可能であったはずだ。

データ勝負。直球勝負。
尊敬する人に言われたからかもしれないが、このひとことで、腹が据わった感じがした。
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北海道北部を拠点に森林の研究をしている小林真があちこち歩き回って考えたこと・見たものを紹介するページです。 Keyword: 樹、土、ミミズ、北方林、ツンドラ、バオバブ、登山
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