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実りの冬

僕の住む中川町には、すぐ脇に天塩川が流れている。川面は、冬の間に凍って一面真っ白になるのだが、先日、その氷が割れ海に向かって流れ出たとテレビのニュースで知った。年度末は学会シーズンで、その日も高知に出張しており、今年も流れる氷が告げる新しい季節の音を聞き逃してしまったようだ。蛇行を繰り返す大河が、白い大地に一本の黒い太い曲線をひいて、北の春がはじまる。その様子を、ドローンを使ったり、近くの山に登って高いところから見てみたいと思った。

 

この冬、娘が生まれた。妻と3人家族になり、僕たちにも「家族感」がでてきた。まさか自分が携帯の待ち受けに娘の写真を登録する日が来るとは...。私はおっぱいも出ないので、子育ては今はもっぱら妻が頑張ってくれている。今後、自分も貢献できる場面がでてきて忙しくなっていくのだろうが、それもまた楽しみ ーそう、自然に思う自分がいて、ちょっとはっとする。独身のころ、自分の事だけ考えていた数年前よりも、時間は少なくなっているし、行くハズなのに、考え方や人生との向き合い方に、すこし余裕ができたように思える。娘と3人、この世界の色々なところに行って、家族としてどんな時間を過ごして行けるのだろう。それが楽しみだ。

 

こんにちわ。

 

研究関係でも嬉しいことがあった。自分が所属する日本生態学会と日本森林学会にて、若手を対象にした賞を2つもいただいた。1つでも受賞するのは難しいだろう....と思って応募していたので、嬉しいを通り越してびっくりしている。これまでご指導いただいた国内外の諸先生、一緒に研究を進めてくれた共同研究者、そして一緒に酒を片手に語りあってくれた全ての皆さんに心より感謝したい。今後も山、森の中に入り続け、自分にしかできない、自分だからできる研究を模索して行きたい。

 

お世話になった小池先生と金子先生と@高知

 

また、たくさんの方に分担執筆をしていただき「生物学者、地球を行く」という本を出版することができた (4月10日発売)。この本では、深海、北極、南極、山、乾燥地、森、都市、そして宇宙まで、地球 (宇宙も)のあちこちに出かけて行って、、生物と厳しい環境との関わりを研究している32人の気鋭の研究者の方に自身の研究のおもしろさを語っていただいている。自然科学の本としても、アウトドアを深く楽しむ本としても、おもしろいものになったと思う。研究者として、元ワンゲル部員として、つまるところ一人の自然好きな人間として、学問的な対象としての自然と、趣味で楽しむアウトドアのフィールドとしての自然をつなぐようなことが何かできたらな、と思っていたので、何か1つ、自分がやるべき事ができた感じがする。研究者の皆さんも、山好きなみなさんも、お手に取っていただき、感想を聞かせてください。

 

 

山については、快晴の天塩岳の大斜面を滑ったり、ピンネシリ岳で極上パウダーを堪能したり、Abiskoから来てくれたエレンと一緒に山に行ったりと、小粒ながらも思い出深い山に行けた。元気&レオナルドと挑んだ開拓は、力及ばず途中敗退となったけど、折れた心も既に立ち直り、めらめらと燃えている。また、正月に実家に帰ったときに、68歳の親父とザイルを組んで岩場でクライミングができたのはとても嬉しかった。親父は、この年になるまでクライミングなどしたことが無かったけど、去年の正月にクライミングジムに初めて一緒に行ってから、コツコツトレーニングをしていたらしい。登ってみると腰も入って中々の登り。それなりの年になってきたけど、まだ色々新しいことにも挑戦して、元気に楽しくやって行ってもらえたらと思う。

 

パウダーまき散らすゆきえさん

 

My family@湯河原幕岩

 

そして、最後に。自分の研究室の第一期生の学生2人が修士過程を卒業した。一人は林業職に就き、一人はさらに進学して、これからも一緒に研究をする。はじめての主指導教員としての学生指導は、暗中どころかブラックホールを模索する日々だった。反省点をあげればきりがないが、無事に卒業してくれれば、ひとまずは結果オーライだろう。今後の人生に活きるものが1つでも伝わっていればいいと思う。この2年間で2人の学生相手に学んだことを、僕自身もこれからに活かして行きたい。

 

森林学会にて

 

卒業にあたり学生からもらった錫のぐい飲み。酒が進んでしまいそう。

 

 

4年間、かなりのエフォートを割いてきた雪解けプロジェクトが一段落し、新年度からは、少し違う視点で研究をして行きたいと思っている。身近な自然の小さな不思議を解き明かすような、それでいて世界の研究者が「おもしろい」と思えるようにうまく位置付けれるような、そんな研究を、北の地に足つけてやって行けたら。40歳まで、あと4年。30代の間にやっておくべきこととかも意識しながら(そんなのあるのかな)。

 

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